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せっかく身延山へ参拝するなら!! ゆる身延お勧めの法要6選!

 みなさまこんにちは! 身延在住のゆる身延です。

 身延山にお参りするなら、是非法要の様子もご覧いただきたい! ということで、今回は久遠寺の年間行事についてご紹介します。とはいえ、細かく紹介するとかなりたくさんになってしまいますので、私のお勧めの法要を6つに厳選してまとめました。

せっかく身延山へ参拝するなら!! ゆる身延お勧めの法要6選!

新年祝祷会(しんねんしゅくとうえ):1月1日~3日

身延山の初詣

 新しい年を迎えたことを祝い、この一年が安泰であることを願う法要です。ただこちら、1日は午前4時から。2~3日は午前6時からとなっておりますので、ご宿泊でないと参拝のハードルが少々高いかも知れませんが、混雑しすぎることのない清々しい身延山のお正月はとてもオススメです。

 特に法要が行われるまだ暗い内の凜とした冬の朝の空気は「一年の始まりに身延山にお参りしてよかった」と思えること間違いなしです! お正月は例年はシャトルバスが身延町総合文化会館から発着しており、朝9時から夕方まで山内に自家用車で入ることが出来ませんのでご注意下さい。

初詣の穴場! 清々しい身延山の年明けが断然お勧めな理由

節分会:2月3日

身延山節分の鬼

 13時から本堂で法要があり、大勢の修法師(100日間の荒行を行った木剣による祈祷を行えるお坊さん)が参拝者を取り囲み、祈祷をしてもらえる貴重な機会です。例年豆まきを行う著名人や年男年女の方が本堂に入られる他、通常のご参拝の方でも本堂が大変混み合いますので、お早めのご来場をお勧めします。

 法要後は豆まきが行われます。「身延山で撒かれる御豆は美味しい」と評判ですので、是非たくさん拾って下さいね。身延山をはじめ、多くの日蓮宗の寺院では鬼子母神を祀っているため「鬼は外」とは言わず、「除災得幸(じょさいとっこう)福は内」と、言います(ちなみにパソコンでは出ない文字ですが、正確には鬼子母神の「鬼」という文字はツノのように見える上の点も書きません)。

 ですので、豆まき前の境内には大人が見ても怖~いお顔の鬼がたくさんおりまして、子供達を容赦なく襲ってきます。都会では苦情になるレベルで(笑)、私も我が子を背後から連れ去られていきました! 子供はもちろん大泣きですが、「悪いことすると鬼さん来るからね」という戒めが効くようになります。昔ながらの日本の風習の良さでもあります。是非大人も笑って大泣きの子供を迎えるくらいの大らかさで見守って下さい!

釈尊御降誕会(しゃくそんごこうたんえ):4月6~8日

身延山久遠寺の花まつり

 お釈迦様の誕生を祝う日です。10時からも本堂で法要が行われますが、13時からの法要は音楽大法要といって、本堂に入る前に祖師堂との間の回廊で身延山古代声明(お経に歌のような節がついたもの)が行われ、その後、本堂で法要が行われます。法要の合間には雅楽の演奏や儀式があったりと、法要として見応えがあります。

 本堂に入っていると声明の様子が見えないので、もし声明の様子を見たい方は、法要が始まる前、本堂向かって右側の回廊で待っているとよろしいかと思います。

 一般的には「はなまつり」と言われる日で、本堂の前には小さなお釈迦様の像が置かれ、甘茶をかけられるようになっています。例年は久遠寺の境内で甘茶の振る舞いが行われます。桜が残っていれば、美しい桜吹雪を見ることが出来るかもしれません。

宗祖御更衣式(しゅうそごこうえしき):4月30日、10月31日

身延山の宗祖御更衣式
写真提供:身延山久遠寺

 普段は御簾(みす)がかかっている、祖師堂の日蓮聖人像の御衣替えをする儀式です。御衣替えをしている最中は蝋燭の灯りのみで法要が進められます。18時からの法要ですが、春は陽が長いので法要の時間帯はまだ明るい為、より幻想的な雰囲気を感じられる秋の御更衣式がお勧めです。

 暗い中、ゆらゆらと揺らめく蝋燭の灯りの中で、たくさんのお坊さんがお経を上げる様子は一年の中でもこの時しか見ることが出来ません。個人的には是非お参りしてみて欲しい法要のひとつですが、祖師堂は本堂よりも狭いため、すぐに一杯になってしまうので、早めに行かれることをお勧めします。

開闢会(かいびゃくえ):6月15~17日

身延山の開闢会

 日蓮聖人が身延山に御入山された日を記念して行われる法要です。10時から法要、13時からは音楽大法要が行われます。付近の土曜日か日曜日には門前町を練り歩く御入山行列が行われ、時代絵巻のような行列に加え、お上人さん方が蓮の花をかたどった色とりどりの散華をされる様子はとても美しいです(拾った散華は御守りにするため、たくさんの方が拾い集めています)。

 身延山が一番華やかになるのは、この御入山行列の日か御会式の万灯行列の夜だと思います。

 また、御入山行列の後は、日蓮聖人が住まわれていた御草庵跡で法要が行われます。御廟所の参道をたくさんのお上人さん方が並んで歩かれていく様を見られるのはこのときだけですし、色とりどりの夏衣が御廟所の初夏の緑に映えて、御入山行列共々写真が趣味の方にもお勧めです。

 また、御草庵跡で法要が行われるのは、一年にこの日一度きりなので、お上人さん方にとっても思い入れの深い法要のようです。私も、年中行事の中では一番好きな行事です。

 御入山行列の日は交通規制がありますので、お気を付け下さい。

身延山の開闢会・御入山行列(6月)は、身延ビギナーにおススメ!

御会式(おえしき):10月11~13日

身延山の御会式

 日蓮聖人のご命日、10月13日に合わせて行われる法要です。10時法要、13時から音楽大法要が行われます。また、12日には18時から御逮夜法要というご命日前日の法要が行われ、その日はそのまま19時から翌日の明け方まで通夜説教という何人ものお上人さん、お上人見習いの学生さんが交代で夜通し日蓮聖人の御生涯についてお話をする行事があります。

 一晩中聞ける人は毎年一体何人いるか…。私もまだチャレンジしたことがないので、夜に強い方は是非挑戦してみてください! 語り手による話術の違いが楽しめるのも見所ですね。深夜のお堂に入れる機会は一年でこの機会だけになります。

 そして、御会式といえば万灯行列。御会式に近い土曜日に行われます。様々な趣向を凝らした万灯と纏、賑やかなお囃子が身延の門前町を練り歩きます。出店などはなく、門前町の人情に触れながら、純粋に万灯を愉しむ。それが身延の万灯の良さです。

 万灯の日は交通規制がありますので、お気を付け下さい。

万灯が美しい 人のあたたかさを感じる身延山の御会式(10月)

ということで、、、

 以上が私のお勧めの身延山の法要です。初詣と行列が行われる日は交通規制などに気をつけていただく必要がありますが、法要のみの日は多少駐車場が混むことがあるくらいです(釈尊御降誕会は桜の開花状況によって、駐車場に入るのに並んだり、片側通行になったりすることがあります)。

 御更衣式以外は行列の日、もしくは13時からの法要に合わせて行かれるのがお勧めです。また、法要の前後にはたくさんのお上人さん方が境内端の仏殿の方からずっと回廊を歩いて来られる様子を見ることが出来ます。各法要後には法話も行われますので、お時間のある方は是非ご参加下さい。

 また、上記の法要以外にも、信仰にご熱心な方には2月16日の日蓮聖人の誕生日「宗祖御降誕会」、日蓮聖人が法難に遭われた5月12日の「伊豆法難会」、8月27日の「松葉が谷法難会」、9月12日の「龍口法難会」、11月11日の「小松原法難会」などにもご参加下さい。法要後の法話で法難についてもお話をいただけることと思います。

 年中行事の他にも身延山では一年365日、たくさんの僧侶が本堂でお経を上げる「朝勤」(ちょうごん)が行われております。4月~9月の間は午前5時半、10月~3月の間は午前6時からとなっておりますので、こちらもお勧めです。

 ※2020年、2021年は新型コロナウィルスの影響により、行事が中止になったり、シャトルバスが運行していません。交通規制などについてもご不明な点は身延山観光協会0556-62-0502にお問い合わせ下さい。また、ここ数年法要の改変が行われており、法要の日にちも変更になることがありますので、身延山久遠寺ホームページをご確認いただくか、お電話(0556-62-1011)にてお問い合わせ下さい。


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ゆる身延

ゆる身延

Facebookページ「ゆる身延」主宰。横浜出身、身延町在住。身内の供養の為に2000年頃より久遠寺に通い始め、不思議な仏縁を得て身延の僧侶と結婚。趣味で行なっていた史跡探訪等の知識を活かし、身延山の情報発信やコラムの執筆などを行なっている。

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