病気や痛みの種類別、身延山の健康祈願スポットを9カ所紹介!
皆さまこんにちは。身延在住のゆる身延です。今回は身延山の病気平癒や健康祈願にご利益あるお寺・お堂を紹介します。
身体に不調のある方にとっても、身延山は強い味方です。久遠寺自体で御祈願して頂くこともできますが、せっかくならばピンポイントでお参りできたら、なおさら心強いでしょう。
ひとつの地域にこれだけの御利益別お参りスポットがあるのも、歴史深い身延山ならでは。お心当たりの方は是非身延山にお参りした時に、足を運んでみてくださいね。
身延山の御利益別お参りガイド ~病気平癒編~
できものにご利益ある延寿坊(東谷)
疱瘡守護と腹部疾病平癒のご利益があるお寺です。日蓮聖人に法華経と「妙正」の名を賜った老婆が「末世児童の守護」や「疱瘡守護」を誓って池のほとりで姿を消したという伝説から、妙正大明神として疱瘡守護に御利益があると言われるようになりました。
「疱瘡」とは「天然痘」のこと。現代では世界的に根絶宣言がされていますが、日本でもかつては多くの人が苦しめられています。そして天然痘は治癒した場合でも顔に跡が残るため、恐れられました。そのような繋がりから現代では、出来物や腫れ物の守護として崇められています。
また、かつて日蓮宗で多くの仕事を成した日莚上人が毒のために腹痛に苦しんだ事から、自らが腹痛に苦しむ人を守護すると誓いを立て、腹部の疾病平癒の神様として祀られました。
日莚上人は後ほどご紹介する莚師堂が有名ですが、延寿坊さんにも日莚上人像が祀られていることから腹病平癒の御利益があるものと思われます。また延寿坊さんの縁起には「消熱守護」とも書かれています。
目の病気をいやしてくれる日朝堂(東谷)
身延山で眼病平癒といえばこちら! 日朝堂は眼病守護にご利益があります。身延山の中興であり、聡明、勤勉さで知られる日朝上人が目の病にかかり、克服したことから眼病守護として有名になりました。この日朝上人を祀る日朝堂は覚林坊さんの敷地内にあり、日朝上人の御廟所もあります。また覚林坊さんでは、目薬の木のお茶やオリジナル目薬の販売もされています。
腰の痛みと口のトラブルを治してくれる窪之坊(東谷)
腰痛守護と口中病守護のご利益があります。身延山の千本杉を植林したことでも知られる日辰上人が口中病に悩み、「口中病ある者を救護し平癒せしめん」と願をたてたことから、これが転じて疝気(下腹部の内臓)守護ということで、腰痛守護や安産に御利益があると信仰されました。もちろん口中病にも御利益があるといわれています。
足腰がいつまでも丈夫であるように祈る三門(中谷)
日荷上人が神奈川県横浜市にある称名寺から仁王像二体を担いで運んだという伝説にあやかり、健脚の御利益があります。三門にはたくさんのわらじが奉納されるようになり、健脚を祈願したわらじ型のお守りも頒布されています。
この三門は向かいにある恵善坊さんが管理しています。
咳が止まらない人におススメの竹之坊(中谷)
かつて百日咳が流行した際、日蓮聖人が竹之坊さんの開基である日朗上人に直々に作り方を伝えたという咳止め妙符があります。
やけどをしてしまった方には、岸之坊(西谷)
強固な布教活動のゆえに反発にあい、幕府からの拷問で灼熱の鍋を被せられたという鍋冠日親上人を開基とするお寺です。やけど妙符が販売されています。
流行りの風邪にも効果がありそうな琥珀堂
久遠寺境内の裏手から、せいしん駐車場に続く坂道にあるお堂です。伏見宮邦房親王の第八王子である日廷上人の坊跡。日廷上人は初代三門の請負奉行や梅ヶ島温泉の開創としても知られ、医術に明るく、熱病が流行った際には身分の差なく治療にあたったため「熱病守護の八之宮さま」として人々に尊敬されました。本行坊さんの管理です。
できものに悩む方には瘡守稲荷(上ノ山)
疱瘡守護。詳しい由緒は伝わっていませんが、かつて疱瘡が流行った時代に建立された物と思われます。
腹痛やお腹の病気にご利益がある莚師堂(上ノ山)
お腹の病気にお悩みの方はこちらにお参りを! 瘡守稲荷前の坂道を少し登った、すぐのところにあるお堂です。莚師堂(えんしどう)は延寿坊さんと同じく腹痛に苦しみ、人々の腹病平癒を願った日莚上人を祀っています。お堂の中は日莚上人のお墓になっています。
ということで、、、
琥珀堂、瘡守稲荷、莚師堂以外はお寺の方が常在しておりますので(管理の坊など含む)、お問い合わせいただければご祈祷や御開帳が可能な場所もあります。お守りや護符も頒布されていたりするので、お受けしてみるのも良いでしょう!
この他、特に御利益としてはうたわれていませんが、日蓮聖人の主治医を務められた四條金吾公開創の端場坊(東谷)さんでも病気平癒の御利益があるのではと、思います。
1カ所に様々な御利益スポットが集う身延山。ご自身に、ご家族に、お心当たりの方は是非お参り下さい!