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子どもとお参りしたい方用、身延山久遠寺の授乳室とお楽しみスポット

 皆さまこんにちは。身延在住のゆる身延です。今回は身延山の子供連れ参拝ポイントについてご紹介します。

 宗教施設・・・というと固い感じがしますが、大型寺院などでは、お子様連れが楽しめる印象はほとんどないと思います。ところがこの身延山。意外と子連れで楽しめます。

 身延山内、子供達を抱っこ紐でくっつけながら、また、小さな手をひきながら、幾度となく歩き回った私が、参拝の時にも子供を飽きさせない身延山のおすすめスポットをご紹介します!

乳幼児と一緒の時には押さえておきたい、授乳室とオムツ替えシート

 小さなお子さんと一緒の時に困るのは、緊急時に駆け込める場が分からない時ではないでしょうか? 身延山久遠寺にお参りするときは、授乳室とオムツ替えシートがある場所を頭に入れておくと安心です。

 まず授乳室があるのは、東谷側の甘露門という門の近くにある鶯渓閣(おうけいかく)です。

■鶯渓閣(おうけいかく)
身延山久遠寺の鶯渓閣(おうけいかく)

 こちらは本堂からは境内の端と端になりますが、広くて綺麗な授乳室とオムツ替えシートがあります。持ち込み自由の広い休憩室も完備されているので、お子さん連れで飲食店に入ると騒いでしまうのが気になる! という方にもおすすめです。

■鶯渓閣(おうけいかく)の授乳室
身延山久遠寺の鶯渓閣(おうけいかく)授乳室

 またこちら以外にも本堂の向かって左側に回った辺りのお手洗いと、向かって右側(受付がある建物)にある報恩閣内のお手洗い、本堂地下のお手洗いには、オムツ替えシートがあります。

 なお、ロープウェイで身延山の山頂に登られる場合、山の上のお手洗いは子供連れには使いやすいものではなく、授乳できる場所もありません。もしも行かれる場合は、久遠寺で済ませてから上がりましょう。

子供連れメインの楽しみ・ロープウェイ!

 少し大きくなってきた子供の場合、一番喜ぶことが多いのはロープウェイです。授乳やオムツ替えが必要なければ、山頂でもそれほど困ることはありません。

■身延山ロープウェイと富士山
身延山ロープウェイ

 身延山のロープウェイは山麓・久遠寺駅と山頂・奥之院駅とを結ぶ1665mの距離を約7分で登ります。高低差は関東一の763mを誇り、窓からは身延に広がる自然や街並み、お寺の境内を見渡すことができます。

 またロープウェイ久遠寺駅乗り場からは機械室が覗けるようになっているので、好きな子供たちは大喜びです。

■身延山ロープウェイの機械室
身延山ロープウェイの機械室

 さらに山頂にある展望台からは、富士山や駿河湾、伊豆半島、南アルプスや秩父連山が見渡せます。厳かに建つ久遠寺の奥之院・思親閣は日蓮宗を開いた日蓮聖人が両親を想ってたびたび足を運んだ場所でもあり、親子のきずなも深まるかもしれません。売店や食堂には名物の串切り団子があり、子供達も喜んで食べてくれるでしょう(小さなお子様はご注意ください)。

 なお、ロープウェイはJAF会員に割引クーポンが用意されています。道中の店舗でも割引券が置いてあったり、身延山ロープウェイのHPからお得なウェブチケットも入手できますので、手に入る方はこうしたものを事前に用意しておくと、ちょっとお得に乗ることができます。

 それともう一つ。穴場となるのは、西谷せいしん駐車場から本堂脇まで結んでいる斜行エレベーターです。こちらは斜めに動くエレベーターで、景色も綺麗で子供にはちょっとしたアトラクションのようです。しかも、なんと無料です(ただし、浄財で成り立って運行しておりますので、お気持ちをお賽銭箱にお願いいたします)。

■斜行エレベーター
身延山久遠寺の斜行エレベーター

 乗車時間は僅かで境内と駐車場間のみの運行ですが、駐車場の付近には食堂(座敷席なしですが、小さなお子さんには定番のおうどんメニューがあります)とお土産屋さんがありますので、お食事をするか、お土産を買って往復するのも良いでしょう。

広い境内にも様々な楽しみが

 久遠寺の境内は、作業車以外に殆ど車が通ることがありません。なのでいつどこへ走り出すともわからない、元気な子供さんにも安心です!

■久遠寺の境内
身延山久遠寺の境内

 密とは無縁な広い境内には池があって鯉がたくさんいますので、境内を散歩して鯉を見せるだけでも小さなお子さんは割と体力を使います(池には柵がありませんので、落下にだけお気を付けください。餌やりも禁止です)。お堂の中も拝観無料で入れますので、是非お参りに連れて行ってあげてください。

 大きめのお子さんだったら、287段の階段・菩提梯への挑戦もおすすめです(我が家の子供は4歳から登っていますが、落下などの事故にはくれぐれも注意して、親御さんがお子さんのすぐ後ろについて登ってください!)。

 また、菩提梯の右側にある女坂は、休憩室脇の甘露門に続いています。途中に湧水やお堂などもあり、ちょっとしたトレッキング気分も味わえて4歳くらいからのお子さんには楽しいでしょう。菩提梯のすぐ脇には男坂もありますが、少し急で途中には何もないので、女坂の方が楽しく登っていけるでしょう。

■女坂の入り口
身延山久遠寺の女坂

 境内を歩けばすれ違う学生さん(お坊さんの修行中の小僧さんたち)の気持ち良い挨拶、お上人さん方が各お堂の前で頭を下げ、手を合わせている姿はお子さんたちの心にも良い影響を与えてくれます!

 いつも変わらぬものがそこにある。それが久遠寺の良さです。けれども少しづつ、現代の方々がお参りがしやすいよう手も加えられています。ゆったりと時間が流れる身延山でお子さんの成長を見つめながら、じっくりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


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身延山久遠寺の鶯渓閣(おうけいかく)授乳室

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ライター紹介 ライター一覧

ゆる身延

ゆる身延

Facebookページ「ゆる身延」主宰。横浜出身、身延町在住。身内の供養の為に2000年頃より久遠寺に通い始め、不思議な仏縁を得て身延の僧侶と結婚。趣味で行なっていた史跡探訪等の知識を活かし、身延山の情報発信やコラムの執筆などを行なっている。

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