12000円以上の宿泊コースでは、評判の特別精進料理が食べられます。この料理は創意工夫され、手の込んだ見た目にも美しい料理です。宿泊者以外でも昼食に頂くことが出来ます。また善光寺の案内も無料でして頂けます。

　精進料理がとても美味しかったです。ゴマ豆腐や湯葉、山菜のお浸し、煮物などの精進料理の定番から、信州名物お焼きをイメージして作られた蒸しものの「満月」、れんこんと餅米を練って揚げた「港揚げ」、ご飯の下にとろろ芋を敷いた「石餅の花」など、見た目にも鮮やかな創作料理が出てきます。イチジクの天ぷらは噛めばじわっと甘さが口に広がりますし、クルミやお豆、キノコの酒蒸しなど美味しいの一言です。

　宿は旅館風で綺麗な建物です。客室にはテレビや空調があり、浴衣やタオル、歯磨きなどもあります。朝には善光寺のお参りを案内して頂け、本堂前でのお数珠頂戴や本堂内陣でのお朝事、その後戒壇巡りをした後に、本堂内や善光寺についての解説をして頂きました。

　また後日宿泊した時には、写経も行わせて頂きました。書写したお経は般若心経で、お手本の上に透かし紙を置き、筆ペンでなぞり書きする形式です。仏様の前で心を落ち着け、静かにお経を書くことができました。

　宿の方もすごく親切で、善光寺にお参りしたらぜひ宿泊したい宿坊です。

　『和尚さんのお泊まりになるところですか？』とご質問を頂戴することがありますが、宿坊は、善光寺参りにいらしたどなたでもお気軽にご利用になれる施設です。善光寺にお仕えする僧侶の寺ですから、善光寺参りのことでしたら何でもお世話することが出来ます。

　せっかく善光寺にお参りにいらっしゃるのなら、宿坊の落ち着いたお部屋で精進料理を召し上がり、坊の案内人の説明を聴きながらご参拝するのはいかがでしょう？　善光寺参りの思い出がいっそう膨らみます。

　善光寺には39の宿坊があり、参道沿いをほぼ連なって建っています。淵之坊さんでは唯一窓から参道を眺めることが出来るという、落ち着いた素敵なお部屋に宿泊させていただきました。

■宿坊の客室

　精進料理は、とてもとても美味しくて感動の時間でした！　長芋を蒸して裏ごしし粉を加えて練り、また蒸しあげて銀餡（というのでしょうか）に月のように浮かべた「満月」、かぶを湯がいて真ん中をくりぬき、ゆず味噌などを入れて片栗粉をまぶしてあげる「田毎の月」、とろろはお塩とお酒、お塩とお砂糖だけのシンプルな味付けをした赤飯をのせ、お花のように見立てた「石餅の花」など、お料理の説明もしてくださり手間のかかった美味しい精進料理を堪能しました。

■精進料理

　食事後はライトアップした仁王様のことを教えていただき、見に行きました。仁王門は淵之院さんより歩いてすぐの所にあります。日中もライトに照らされて、よく見えるようになったそうです。

翌朝は6時からお朝事参拝です。宿泊時からお世話になっている、善光寺では珍しいという女性の案内人さんが案内をしてくださいました。

　善光寺のお朝事は、天台宗と浄土宗の順に2回行われます。各宗派のお朝事のあと、申し込みをしたご供養・ご祈願の法要があります。法要は内陣からさらに奥に入った内内陣で受けられます。

　お朝事の開始時間は夏至は朝の5時30分から始まり、秋のお彼岸入りの1ヶ月前から冬至まで毎日1分ずつ遅くなります。そして冬至は7時から始まり、春のお彼岸入りの1ヶ月前から今度は夏至に向けて毎日1分ずつ早くなるそうです。

　夏は早く起きること、冬は寒さに耐えてお朝事に参拝することが修行かもしれません、と女性の案内人さんが言われていたのに納得でした。

　初めての善光寺参拝。暖かい日が続いていたため、しっかりとした防寒対策をしていなかったのですが、女性の案内人さんには寒さを気遣っていただき、お朝事の時はダウンをお借りし温かくてとても助かりました。

　お世話になり本当にありがとうございました。

　このサイトを参考に選んだ、善光寺にある淵之坊さんに先日お世話になりました。予約もネットでできて便利でしたし、到着から温かくお迎えして下さいました。設備もきれいで、何よりお料理がおいしかったです。リピーターのお客様も多くいらっしゃいました。

　朝のお参りもわかりやすい説明でした。住職さんも気さくな方でした。また機会があればぜひお世話になりたいと思っています。お勧めの宿坊です。