神話とそばの里として有名な、戸隠にある神社です。奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなり、二千年余りに及ぶ歴史があります。古くから水の神・豊作の神としての神格を知られ、近年ではパワースポットとしても注目されています。

　戸隠中社の『天井に描かれている龍をあしらったお守り』です。この絵は幕末から明治にかけて活躍した河鍋暁斎によって描かれています。

　妖怪や龍など空想上の生き物を描かせたら天下一品の方で、何を隠そう私は河鍋暁斎の大ファンなので、思わず頂いてしまいました。

　この絵を描いた時、河鍋暁斎は「この龍はまだ幼稚なれども、老年に至れば必ず回天の勢いを現さん」と述べたとのことで、目元などがあどけなくまだまだ歳若い龍ですが、これからの勢いをつけてくれそうなお守りです。

　ちなみに残念ながら中社の絵は昭和17年の火災によって焼失してしまいましたが、その後2003年の式年大祭で復元プロジェクトが立ち上がり、最新のデジタル技術を駆使して新たによみがえりました。

　お守りの色は黄色と黒があり、運気向上と金運招福のご利益があります。

　それと７年に一度の式年大祭に出かけたときに発見したのが、『五社ねがい守』です。

　五色の玉にはそれぞれ、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社の力が込められ、持つ人の願いが叶うようにと祈願されています。

　また先端についているマークは鎌卍（かままんじ）という戸隠神社の社紋で、水と農耕の神様である戸隠大神を農作業の最も基本的な道具である鎌を用いて表されています。

　他にはオリジナルの『大人向けおみくじ』というものもありました。

　自分の年齢を告げると、神社の方が授与所の奥で祝詞を唱えてくじを引いてくれます。大人向けなのは用意している年齢が大人のものしかないからなのでしょうか？　はたまた何歳からならオーケーなのか？

　ちょっと分かりませんでしたが、うやうやしくくじを引いて頂けるところがなかなか素敵です。ちなみに私は大吉でした！