長野県無形民俗文化財に指定されている、式年薙鎌打ち神事が行われる神社（ただし鎌打ちが行われる場所は、神社からは離れた場所にあります）です。これは七年に一度、諏訪大社御柱大祭の前年に、諏訪大社の宮司が神木に鎌を打ち付ける珍しい神事です。

　『薙鎌お守り』はこの鎌を模ったお守りです。諏訪地方には古くから（縄文時代から？）ミシャクジという神様が信仰されていますが、この神様は蛇の姿をしているとも云われており、鎌は蛇を模したものとも云われます。蛇は脱皮をすることから生命再生の象徴と考えられ、無病息災、健康長寿のご利益があります。

　また薙は凪ぐに通じることから、諏訪明神の風鎮めの神としての力を表し、諸難を薙祓う厄除け開運のご利益も伝えられます。そのほか、諏訪文化を開いて信濃の国の発展に力を尽くした諏訪明神にあやかり、学業成就や諸芸上達にもご利益があります。

　このように云われは様々にありますが、それだけ古くからの信仰が息づいているとも言えるお守りです。