目で見る坐禅入門 (宝積玄承)
目で見る坐禅入門
宝積 玄承 著 Amazonで購入 |
本書は長年禅道場で修行をした著者が、坐禅を新しく始めようとする人達に向けて著した、坐禅の入門書です。
まずは坐禅の意義。そして座り方、服装、姿勢、作法など、始めに戸惑うことを写真を多く用い、分かりやすさを心掛けて、解説しています。
そして次は坐禅会での作法。坐禅では堂内への入り方や歩き方、警策の受け方、茶礼など、一つ一つの動作に形が決められています。
これらは実際のお寺の坐禅会でも教えて頂くことが出来ますが、初めての場合はなかなか言われた通りには身体が動きません。そのため坐禅会に行く時の予習として、また習ったことの復習として、本書で動作を一つ一つ確認しておくと、身に付くのが早くなります。
坐禅には大きく分けて曹洞宗の坐禅と臨済宗の坐禅の2種類がありますが、著者は後者の禅道場で修行をしています。そのため内容も臨済宗の禅に寄るところがありますが、その際にも曹洞宗の坐禅と比較しながら解説しています。
他にも坐禅会で使われる鳴り物や、用語の解説、禅寺での食事作法など、入門書として全てを一通り解説していますので、これから坐禅をしてみようという方、坐禅会に通い始めたという方にお勧めです。