釈迦と十大弟子(西村公朝)
釈迦と十大弟子
西村公朝 著 Amazonで購入 |
釈迦には中心となる10人の弟子がいました。仏像巡りをしていると、その弟子達に出逢うことがあります。有名なのは京都清凉寺の十大弟子像でしょうか。
ただ見ているだけでは、誰が誰かも区別がつかないこの方達。名前も舎利弗(しゃりほつ)、目連(もくれん)、大迦葉(だいかしょう)など、インド名に漢字を当てはめ、何がなんだか分かりません。
しかしその名前の横には智慧第一とか神通第一とか書かれ、個性のようなものが見え隠れする。実はこの方達、出身や人柄、エピソードを知ると、驚くほど表情豊かなことに気づくのです。
今となっては聖人ですが、2500年前には人間として、泣き、笑い、修行に励んだ釈迦の弟子達。十大弟子をここまで丁寧に優しく掘り下げた本は、他にないでしょう。写真も多く、エピソードも豊富で、仏像巡りに新しい見方が加わる一級の書籍です。仏師西村公朝氏が亡くなる直前まで手がけた、大切な書籍でもあります。
あなたも是非本書を抱えて、十大弟子に会いに出かけてみませんか?