数十~100人の僧侶による、大規模なお勤めに出られる宿坊4選
宿坊に泊まった時の楽しみの一つに、朝のお勤めがあります。お寺によって形式は様々ですが、大寺院でのお勤めは大勢のお坊さんが一斉にお経を唱えて迫力があります。
そこでここでは日本中の宿坊を泊まり歩いたほーりーが、特に規模の大きなお勤めに参列できる宿坊をを紹介します。
お坊さんが数十人~100人規模の、朝のお勤めが体験できる宿坊一覧
善光寺の宿坊(長野県)

「遠くとも一度は詣れ」と言われて多くの方がお参りに訪れ、江戸時代やそれ以前からの宿坊が門前に多数並ぶお寺です。
それぞれの宿坊は天台宗と浄土宗に属していますが、国宝に指定されている本堂内で、毎日朝のお勤め(お朝事)が宗派ごとにそれぞれ行われており、善光寺門前に並ぶ各宿坊のお坊さんが出仕されています。
またこちらで特徴的なのは、お数珠頂戴(おじゅずちょうだい)です。善光寺住職が本堂へと行き来する際、参拝者の頭に一人ずつ数珠でふれて功徳を授けてくださいます。上の写真はこのお数珠頂戴を待っているところです。
これらは時間が決まっていますが、宿坊に泊まると公式案内人などによって説明して頂きながら、それぞれ一番良いタイミングでお参りできます。
身延山の宿坊(山梨県)

日蓮宗の総本山・久遠寺の門前には、宿坊が集まった街があります。そしてこちらに泊まると、久遠寺で毎朝行われているお勤め(朝勤)に参列することができます。
本堂は970坪もの広さを誇り、天井には墨龍図が描かれた荘厳な建物です。そして朝のお勤めは境内にある大鐘をお坊さんが後ろに倒れて勢いをつけ、その反動で撞木を鐘に叩きつけるアクロバティックな鐘撞きから始まります。
そして本堂に入ると白や黒の僧衣に身を包んだお坊さんが、ずらっと座って読経します。またお勤めが終わるとお坊さんから、「お経葩(おきょうは)」という花型の色紙を頂くことができますよ。
さらにその後、隣の祖師堂でもお勤めがあり、日蓮聖人のお像もご開帳されます。
永平寺柏樹関(福井県)

曹洞宗の大本山・永平寺の参道沿い建つ宿坊です。こちらは和風の高級ホテルといった趣ですが、宿泊者は早朝にスタッフ(禅コンシェルジュ)に案内されながら、朝のお勤めに参列することができます。
永平寺は日本各地からたくさんの僧侶が集まって、修行しているお寺です。このため朝のお勤めも100人以上のお坊さんが並び、鐘や太鼓の音に合わせてお経を唱えられていました。
そしてこちらで最も印象深かったのは、このお坊さん達の真ん中を通ってご本尊の前まで歩き、お焼香をした瞬間です。緊張感と高揚感が一気に高まる特別な時間でした。
またお勤め中に宿泊者の名前も読み上げて、祈願して頂くことができました。
智積院会館(京都府)

真言宗智山派の総本山で、京都の東山にあるお寺です。境内にある智積院会館は、数年前に改築して近代的な建物ですが、広い境内の中で一日を過ごせる特別感があります。
そして金堂(本堂)で行われる朝のお勤めは、50人から多いときには150人ものお坊さんがお勤めをされています。
また続いて隣の明王殿で行われる護摩祈祷では、勢い良く炎が上がる中で大太鼓を叩きながらお経が唱えられ、腹の底に響いてきます。
さらにお勤めが終わった後は、お坊さんが国宝の障壁画や名称庭園を案内して下さいます。日中は観光客で賑わう境内も早朝は静かで、ぜいたくな拝観が楽しめるのもおススメポイントです。

