よくわかる善光寺参りPart2 御開帳(監修 善光寺事務局)
よくわかる善光寺参りPart2 御開帳
善光寺事務局 監修 Amazonで購入 |
手のひらサイズの善光寺ガイドブック、よくわかる善光寺参りの続編です。
全作が普段の善光寺のお参りに便利な本であったのに対し、こちらは1冊丸々前立ち本尊の御開帳に絞った内容となっています。
善光寺の御開帳は、期間中には500万人もの人が訪れる一大イベントで、参詣者は前立ち本尊との結縁を結びます。前立ち本尊とは絶対秘仏の善光寺本尊の身代わりに立つ本尊で、こちらも7年に一度しか公開されない秘仏となっています。
その様式は阿弥陀如来を中心に、観音菩薩、勢至菩薩が一つの光背に収まる一光三尊型で、善光寺式阿弥陀如来と呼ばれています。御開帳の歴史も古く、享保十五年(1730)が最初といわれ、その後も時代時代を反映しながら繰り返し御開帳が行われてきました。
平成15年、御開帳のメインイベントである中日庭儀大法要に私も出かけてきましたが、この日は参道にまで人が溢れる大賑わいでした。そんな中をこの本で得た知識を頼りに回向柱に触れて阿弥陀様との結縁を結び、お朝事に参加してお数珠を頂き、竜宮城の金で出来ていると言われる御印文も頂戴し、経蔵では輪蔵も回してきました。
7年に一度しかないため、なかなか行くのは大変ですが、逆にいえば御開帳がどんな雰囲気なのかは本書を読むことで感じ取ることが出来ます。庶民信仰の寺、善光寺。そこに最大のパワーが集まる前立ち本尊御開帳。読めばきっとあなたも、次の御開帳に参拝したくなります。