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文殊仙寺(大分県国東市)の宿坊・座禅会・写経会・精進料理【くちコミ付き】

文殊仙寺

基本情報

電話  :0978-74-0820
ウェブ :文殊仙寺
住所  :大分県国東市国東町大恩寺2432
アクセス:JR「杵築駅」から、国東行きバスで終点下車し、文殊行バス終点下車、徒歩5分
駐車場 :50台駐車可能
収容  :客室7室。最大30名。
【宿坊特別参拝(座禅、写経、峰歩き)】
 一泊二食 12000円

【精進料理】
 2500円(4名以上で要予約)

【写経】1000円

【坐禅】1000円


特徴・見所

 日本三文殊の一つとして有名です。料理は精進料理、座禅や写経、お勤めがあります。住職の案内で奇岩怪石に囲まれた行場を歩く、宿坊体験コースもあります。


地図


ほーりー記

 まず、最初に注意事項。文殊仙寺行きのバスは、一日一本(13時くらい)です。時間が変更するかもしれませんので、バスで行かれる方は事前に時間を確認しておいた方が安全です。バスはお寺の参道のすぐ目の前に泊まり、石段を登っていくとお寺に着きます。中に入るとまずは客殿に案内されましたが、そちらは承応二年(1653)に再建され、「仙の不動」と呼ばれる不動明王が祀られています。こちらは神仏習合の風習が残っているため、仏式で合掌しても神式で二拍手しても、どちらのお参りでもよいそうです。

 そしてその不動堂の隣の部屋が客室になっています。8畳と10畳の部屋が続きになっており、奥には龍に乗る観音様が描かれた掛け軸がかけられた床の間がありました。こちらは昔の住職が住んでいた部屋で、杵築のお殿様がお参りに来た時にはお殿様もここに泊まられていたそうです。窓ガラスに描かれた紋もそのお殿様のご紋とのことでした。

 私は修行体験プランでの宿泊をお願いしました。15時にチェックインして最初に説明があり、まずは副住職さんと一緒に峰入りの修行を行います。

 これはお寺の裏の行者道を歩く修行で、紐をつたって急な斜面を登ったり、ゴツゴツした岩場を歩いたり、木で組まれた梯子を下ったりします。かなりの難所もありますので、歩きやすい靴は必須です。

 しかしきつい山を登ることは修行ではなく、祈りの場へと赴くための手段であるとのお話でした。修行はそこで祈ることなのだそうです。その言葉通りに山を登ると風神様を祀る祠があり、そこからは海の向こうに愛媛県や山口県などが見渡せます。副住職のご説明ではそこは京都へ向かう海路の要所であり、昔ここは怪しい船が通らないか見張り場でもあったとのことでした。また同時に海からは山の頂のかがり火が港へ向かう目印となり、船人からは篤い信仰があったとのことです。

 風神様はいつから祀られているか不明だそうですが、風が吹き抜ける気持ちの良い場所で、風の神様をお祀りする気持ちも分かるような気がしました。

 さらに歩いていくと、紫竹観音が安置された水場に出ます。水場は昔は生活していく中でなくてはならない場所であり、村々などでの取り合いにならないように観音様を祀ったのでしょうとのお話がありました。

 峰歩きは全体で1時間ほど。ここではあまり仏教的な説明は控えているそうです。私自身は副住職と、宿坊研究会の活動や副住職が考えている国東半島を盛り上げるためのプランなどをお話していましたが、通常は身の上話をしたり悩み相談に乗ったり、お泊りに来た方と様々なお話されるそうです。

 峰歩きが終わるとお風呂です。タオル、バスタオル、シャンプー、リンス、洗顔石鹸、石鹸は用意されていました。家庭的なシンプルなお風呂で浴槽は2つ。一度に4~6人入れば満員になりそうです。峰歩きで長く歩いた後なので、気持ちよく汗を流すことができました。

 そして、夕食。ここでは精進料理が頂けます。出てきたメニューは、住職が田んぼで作ったお米のご飯、味噌汁、とろろそば、みそをかけた刺身こんにゃくと胡麻豆腐、しいたけ、タケノコ、湯葉、昆布巻き、お麩、にんじん、さやえんどうなどの煮物、キュウリや人参を細く刻んだ酢のもの、抹茶塩をつけて食べる精進天ぷら(なす、さやえんどう、きのこ、アスパラガス、サツマイモ)、にんじん、ごぼう、ほうれん草、椎茸の白和え、きんぴらごぼう、そら豆、たくあん、自家製の青梅などです。

 美味しかったのは、やっぱりご飯。そして暑い中でするする喉を通るとろろそば。天ぷらもじわっと味が出てきますし、どれもこれも優しい味でした。そして最後に頂いたのが、デザート的な青梅。すっぱいかと思ったら甘く漬けられており、口に入れると思わぬ味に意表をつかれたサプライズでした。

 食事が終わると住職さんに、お寺の歴史などをいろいろ教えて頂きました。文殊仙寺の山号は峨眉山、中国の山の名前がついたまさに古刹の風格を醸したお寺ですが、自然の中で変に手を付けず、その良さを味わってほしいとのことです。

 また部屋に戻って写経もします。般若心経を書写しましたが、お手本の上に薄い用紙を乗せ、上からなぞるように筆ペンで書き写す形式です。最後に願文を入れて写経は完成。就寝時にはカエルの声が、朝目覚めると鳥のさえずりが外から聞こえ、部屋を出ると境内の外は山々に囲まれた大パノラマ。まさしく自然に包まれた一日を体感した一夜でした。

 そして朝6時からは座禅こちらは天台宗のお寺で止観ともいいますが、ご本尊の文殊菩薩(秘仏)が安置された本堂にて行われます。

 坐り方は坐蒲に坐り、片足だけを腿の上に乗せて組む半跏趺坐。腰をいれて背筋をまっすぐ伸ばします。手は左手の上に右手を重ねる定印に組み、呼吸は鼻から吸って口から吐き、呼吸の数を数えます。この時、吸うよりも吐く方を長くゆっくりとという説明がありました。また呼吸の数は分からなくなったら、また一から数え直します。

 お堂内に鐘の音が3回響くと、いよいよ座禅開始です。静かな自然の中で、鳥の声と風のそよぎのみに包まれた座禅。気持ちの良い時間が流れます。また途中で警策があり、副住職が前に立つと合掌して身を屈めます。左の背を3回、右を3回叩いて頂きました。約30分で座禅終了。鐘の音が開始と同じく3回鳴り、しびれた足をゆっくりほぐして終了です。

 その後、護摩祈祷があります。文殊仙寺は護摩に力を入れており、祈願祈祷の度に護摩を焚かれているとのことでした。

 その護摩祈祷ですが、結界を張られた壇上の釜に護摩木をくべて火が燃やされます。護摩を焚く時は仏様の名を読み上げて壇の中に降りてきて頂き、釜をご本尊の口に見たててお米や小豆、水などの供物を捧げるそうです。

 薄暗いお堂の中で赤々と燃える炎は迫力満点です。火のすぐ脇で参列させて頂きましたので、熱気はもちろん灰も飛んできます。ご真言が唱えられ、法具やお鈴が打ち鳴らされたり数珠が擦り合わされたり、清められた水を用いて加持が行われたりなど、密教の神秘的な世界を間近に感じる時間でした。

 また、前日に書いた写経は祈願が読み上げられ、護摩の火の中に投じられます。これによって御本尊に願いが届けられるのだそうです。最後に大太鼓が力一杯叩かれて般若心経が唱えられます。ビリビリと響く衝撃に、心の澱がひとつひとつ落とされていくようでした。

 朝食は護摩祈祷が終わったあとに、副住職と一緒に頂きました。朝食はお粥ですが、前日の夕食とは異なり、修行の作法で頂きます。

 まず合掌して般若心経などのお経を唱え、お粥を箸でひとつまみして、お盆に乗せます。これは小鳥などにお布施するものとのことです。そして器はひとつひとつ両手で持ち、音をなるべく立てないように注意しながら食事をしていきます。たくあんは一切れ残し、食べ終わったらそのたくあんとお茶でお皿を洗い、最後にそれらを飲んで終了です。

 このお粥についても副住職から説明がありました。昔は一日一回しかご飯を炊けず、朝はそれをふやかして食べるお粥が、生活のサイクルにちょうどあっていたとのことです。またお茶も飲むのではなく器を洗うためにあり、昔の人は自分の器は自分で管理していたため、少しでも汚さず合理的に食事を行う習慣が伝えられていったとのことでした。

 ちなみに副住職は食べるのがすごく速いです。私が音を立てないように慎重に器を持ちながらお粥を頂いていたら、あっという間に食事が終わっていました。最後のごちそうさまは一緒に行うため、私も最後は慌ててかきこんでしまいました。

 このような形で、一泊二日の修行メニューは終了です。食事後は客殿に用意されている文殊菩薩の知恵を授かる水を頂いたりして、お寺をあとにしました。お寺の方も周りを囲む大自然も気持ちいい、素敵な宿坊でした。


宿泊者の声

 文殊仙寺は良い印象を持ちました。お寺の様子はHPをご覧頂ければおわかりになると思いますが、お寺の前の広い駐車場に車をおき(別の道で本堂近くまであがれます)、600年前の仁王石像を見ながら約300段の階段を登って行くと右側に本堂があります。本堂をお参りしてから本堂の隣にある建物に伺いました。宿泊場所です(事前予約済み)。皆様非常に丁寧な対応でした。

 しばらくするとご住職がお見えになり、色々とお話をした後に「大変申し訳ありませんが、国東地区のお寺ではちょうど修正鬼会の準備をしており、本日その為の打合せ会がありますので夜のお勤めは出来ません。明朝は6時から朝のお勤めをしますので是非」とお話して外出されました。

 その後HPにあるような精進料理を美味しく頂きました。奥様との会話が始まり、本日参拝した「平等寺」でご朱印を頂ける場所がわからなかったとお話したところ、色々とお電話をしていただき、お蔭様で翌日無事にご朱印を受けることが出来ました。

 翌朝ちょうど朝のお勤めが終わったとき、その日が旧正月の元旦でしたので、檀家さんが供え物をお持ちになり、再度ご住職が檀家さんとお勤めをする様子も拝見しました。心あるお寺と感じた次第です。


宿泊者の声

 先日、文殊仙寺の宿坊体験へ妻とお邪魔しました。現在はお寺の行事が無いときは年間通して受け付けているということで、平日にお邪魔しました。自然に囲まれてとても良い雰囲気でした。

 座禅、写経、峰歩きと朝のお勤めに参加しました。指導は副住職に(30歳くらい?)していただきました。若いのに話の上手なお坊さんという感じです。とても親しみを持てました。また、体験する内容もこちらの要望に合わせていただけるみたいです。私たちは厳しくとお願いしたところ期待通りの内容でした。

 食事の作法はびっくりしました。音を立てないように工夫をして食べる食べ方や、食事が終わった後の洗鉢(食器をお茶で洗い飲み干す・・・)などは初めての体験で、少し驚きましたがなるほどと思わせられ、これから社会に出て行くわが子に早速やらせました。

 あっという間に一日が過ぎ、本当に貴重な体験が出来ました。今の社会に忘れがちなところを思い出させてくれたお寺でした。団体も可能とのことなので、次は会社の研修で訪れてみようと思います。本当にありがとうございました。


宿泊者の声

 先日、宿坊研究会のウェブサイトを見て文殊仙寺の宿坊体験をしてきました。職場の仲間三人で参加です。

 午後三時、写経も座禅もなにもかも全くの素人でどんなものなのか楽しみ半分、不安な気持ち半分。身を引き締めて200段の階段を登り、お寺に到着すると待っていたのは32歳の副住職!! (見た目キリッとしていて少し怖い。ですが話も面白くて正直ファンになりました)

 一通り予定と流れを説明してもらい、早速入山式のお勤めをした後、写経(一時間で終わらず寝る前に書き上げました・・・)。その後、一時間位かけて峰歩き!! (峰と言うより獣道、副住職の「もう少しもう少し」は少しじゃなかった(笑)) おかげで精進料理の夕食は美味しかったのですが、正座と音を立てない食事作法はつらかった。日常生活のわがままさをかなり実感し反省しました。

 翌朝に備え、早々と九時半には布団に入り朝五時に起床。五時半から奥の院というお堂に移動し座禅!! 眠さと戦いながら座禅が終わると、真っ暗だったあたりが明るくなってきて、幻想的な雰囲気に感動しました。朝のお勤め後、作務(さむ)の掃除を一時間みっちりし、朝食です。そこでまた正座の痛みと戦いながら、お粥を食べました。

 副住職いわく、正座のコツは動かないことだそうです。ちなみに副住職はしびれないのですかと聞くと、自信満々に「しびれてないふりをしているだけです」の言葉に、私たちは笑いとやさしさを感じました。その後、荷物を整理し写経で書いたお願い事を祈願していただき、お札を頂戴し全日程終了です。

 本当にあっという間でした。休日、かなり有意義な時間だったと皆大絶賛です。お粥を朝食べるのはなぜかなど、へーっと思わせる話がたくさん聞けて勉強になりました。文殊仙寺!!サイコーです。

 他の体験者の声にもありましたが、間違いなくオススメです!! 今までこんな縁がなかったのですが、距離を近く感じさせてくれるそんなお寺だなと思いました。次は旦那様を見つけて、良縁祈願していただいたお礼参りに行ってきます。最後に宿坊を紹介してくだっさた宿坊研究会と文殊仙寺さまに感謝いたします。


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