建仁寺(京都市東山区)の見どころ【くちコミ付き】
建仁寺
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電話 :075-561-6363 ウェブ :建仁寺 住所 :京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町584 アクセス:・JR「京都駅」より 市バス206系統乗車「東山安井停留所」下車、徒歩5分 ・京阪本線「祇園四条駅」より 徒歩7分 駐車場 :あり(有料) |
臨済宗の宗祖・栄西禅師が開山として、建仁二年(1202年)に建立された京都最古の禅寺です。臨済宗建仁寺派の大本山であり、俵屋宗達の風神雷神図屛風(国宝)や方丈(重要文化財)など、多くの文化財が伝わっています。ご本尊は十一面観音菩薩坐像です。
鎌倉時代に栄西禅師が禅と共に伝えたとされる四頭茶会は京都市登録無形民俗文化財に認定され、毎年4月20日の栄西禅師の降誕会(お誕生日)に開催されています。
建仁寺は京都最古の禅寺であり、東山の街一区画が丸ごと境内というとても大きなお寺です。そして見どころもたくさんありますが、ここでは建築・絵画・庭園の3テーマで紹介します。
建仁寺の建築
建仁寺の境内は三門、法堂、方丈が南北一直線に並んだ、禅宗様式の伽藍配置です。そして境内の中でも大きく目立っているのが三門と法堂です。
見上げるような高さの三門。「御所を望む楼閣」という意味で「望闕楼」と書かれた額がかけられています。楼上には釈迦如来や迦葉尊者、阿難尊者、十六羅漢が祀られています。
■三門

また三門や法堂と比べると見逃してしまいそうですが、個人的にとても興味を惹かれたのは浴室です。こちらは湯気で体を温める蒸し風呂で、現代で言えばサウナのような感じです。また禅堂、食堂と共に修行僧が話をしてはいけない重要な修行施設でもあります。
こうした遺構が見られるお寺は少ないので、とても貴重な建物です。
■浴室

さらに拝観料が必要なエリアですが、建仁寺の中心となる方丈はこけら葺の重厚な建物です。目の前に広がる枯山水庭園「大雄苑」は、大きな岩をあちこちに配置して白砂を敷き詰めた、禅の気風あふれるお庭です。
■方丈

建仁寺の庭園
建仁寺は上で紹介した方丈の前に、枯山水庭園「大雄苑」があります。このお庭を縁側に座ってぼーっと眺めていたら、とても穏やかな時間が過ごせました。
■枯山水庭園「大雄苑」

また宇宙の根源的形態を表した「○△□乃庭」は、名前の通りシンプルな図形を組み合わせたお庭です。
■○△□乃庭

潮音庭は中央に三尊石や坐禅石が配置され、植物の温かみと岩の強さが同居しているようでした。
■潮音庭

建仁寺の絵画
建仁寺と言えば何と言っても有名なのは、俵屋宗達の風神雷神図屛風ではないでしょうか。恐ろしげな姿なのにどこかユーモラスな表情と、天空を駆け回る躍動感は、日本屈指の名画と言っても過言ではないでしょう(実際に国宝ですし)。本物は京都国立博物館に寄託されており、こちらには高精細の複製画が展示されていました。
■風神雷神図屛風

また法堂の天井に描かれた双龍図も迫力に圧倒されます。2001年に「孤高の画家」と呼ばれる小泉淳作氏によって描かれ、縦11.4m、横15.7mもある超大作です。阿吽の龍が向き合う様は他の龍画ではあまり見られない構図ですし、怖さより温かみを感じる表情も独特です。建仁寺をお参りされたら、ぜひこちらもご覧頂けたらと思います。
■双龍図

他にも拝観コースにはたくさんの襖絵など見られ、これらも絵画好きなほーりーとしては楽しい時間でした。
■襖絵など

建仁寺の仏教体験
建仁寺では坐禅や写経が体験できます。詳細は以下のページをご覧ください。

