寺カフェはなれ(北海道 円山公園駅)の写経・お寺カフェ【くちコミ付き】
寺カフェはなれ
電話 :011-206-0870 ウェブ :寺カフェはなれ 住所 :北海道札幌市中央区双子山1丁目10-12(地蔵寺内) アクセス:札幌市営東西線「円山公園駅」下車、徒歩23分 駐車場 :あり 時間帯 :10:00~17:00(ラストオーダー16:30) 定休日 :不定休 |
【写経】 1000円 【寺カフェ】 |
地蔵寺境内に建つ一軒家を改装したカフェスペースです。コーヒーや紅茶、アルコール、カス寺(カステラ)、寺ミス(ティラミス)、精進そば、精進うどんなどがあります。コーヒーは札幌を代表する名店「宮越屋珈琲」代表 宮越陽一さんのご協力のもと、厳選された豆が使用されています。
写経も行うことができます。写経料は総本山智積院に奉安され、東日本大震災物故者の慰霊と復興支援にあてられます。
キッズルームやレンタルスペースなどもあります。
まずオープンに至りました経緯ですが、境内地拡張で購入した土地に一軒家があり売り主の希望(3人姉妹)がお父様が残されたご自宅の再利用でした。
そこで当時全国的にも注目され始めていた寺カフェを検討、たまたま檀家の中にカフェを全国展開しております宮越屋珈琲店の社長がおりまして相談したところ、全面的にご協力頂けると快諾を頂き、話が決まりました。その後全面的に内装を改修し、2014年8月にオープン致しました。
オープンにあたり当時のコンセプトは↓
1、檀信徒の憩いの場
2、近隣住民の交流の場
3、障害者の就労支援施設
4、寺院などの現存する古民家を改修した再利用のモデルケース
お寺の施設ですので売上は度外視で運営、スタッフもお寺の職員で対応しておりました。
コンセプトの中で1・2・4は早い段階でクリアーしました。特にメニューの写経セット(写経とドリンク1500円で、うち1000円は震災復興支援金として定期的に本山へ奉納)は老若男女問わずに人気となりました。
当時のメニューはドリンクのみで、土日限定の営業でした。
その後2017年に役員からホットケーキ提供の話が持ち上がり、そちらをメニューに追加して営業も終日行い2019年1月まで営業。シェフの退店により、1月末に一旦閉店。
そしてこの度場所をお寺直結の「はなれ」に移転、内装工事などを行い、2019年3月18日にリニューアルオープンしました。
移転の理由は、4年間の営業の中でご利用のお客様や檀信徒から「どうしてお寺から一旦外に出なけらばならないの?」とか、「場所が分からない」、「せっかくお寺に来たのに・・・」との意見がありましたのでこの度の移転となりました。
旧カフェは現在は非常勤職員の宿泊所として使用、今後は寺泊としての使用を検討しております。カフェ、寺泊共に北海道では初めての試みであります。
個人的には私の所の試みが今後北海道寺院内での礎となれば、なんて生意気な事を思っておりますがご存知のようにこの業界はまだまだ閉鎖的(笑)ですのでどうなることやら・・・です。
話が前後致しますが、コンセプトの3につきましては、この度Bバーという一番障害の程度の低い方の当寺への奉職が決まりました。地蔵寺の建立地は札幌市内でも中央区というど真ん中の住宅街で、障碍者の就労支援施設が多くはありません。
なので寺院の社会貢献としての役割を是非とも果たしたいと思っておりまして、その思いは今回ようやく実現できたと自負しております。
メッセージですが、開かれたお寺を目指してこの20年寺院運営に取り組んで来ました。10年前に建立した本堂のコンセプトは、明るく温かく、お線香臭くないお寺でした。そんなお寺を見に来て頂けましたら嬉しい限りです。
地蔵寺は札幌にある円山公園の近く、住宅街の中にあるお寺です。歴史的な建物ではありませんがきれいな本堂で、玄関から入ってお守りなどが置いてある寺務所を抜け、奥に入るとお寺カフェの『はなれ』があります。
店内は家屋を改装した落ち着く部屋で、テーブルは4つあります。畳のある和室とカーペットが敷かれた椅子席に分かれていました。
寺カフェはなれのメニュー
メニューはコーヒーや紅茶、緑茶、ジュースといったドリンク類、ビールやワインなどのアルコール、うどん、そば、カレーライスなどの食事がありました。
その中でも目立っていたのは、『カス寺セット』と『寺ミスセット』です。「カス寺」はカステラ、「寺ミス」はティラミスですが、スイーツ&ドリンクのセットです。私はこの『寺ミスセット』を注文し、飲み物は宮越屋厳選のホットコーヒーでお願いしました。
しばらくすると運ばれてきたコーヒーは、机の上に置かれるだけで香ばしい香りが漂います。
またティラミスは、お皿の上にパウダーでお地蔵さまを表す梵字が描かれていました。こちらは口に含むと甘さが広がり、コーヒーとよく合います。
他にも写経は1000円で行うことができたり、毎月第2・4水曜日(変更されることあり)にはその写経料のみでお楽しみスイーツが付く『寺カフェ写経会スイーツ付き』も企画されていました。
地蔵寺住職の挑戦
地蔵寺の滝吉照誉住職は、以前に東京で行われた『美坊主コンテスト』の優勝者でもあります。 その時は御詠歌が披露されましたが、所作や声などとても美しい方でした。
そしてこのカフェもお寺の境内、そして住宅街という立地の中で、役所や地域の方への説明など、開設には様々なご苦労があったそうです。 それでもお寺に足を運んで仏様とご縁を結ぶきっかけになってほしいと、乗り越えてこられたとのことでした。
飲食が終わると代金が書かれた封筒を渡され、そちらにお金を入れて本堂のご本尊前にあるお賽銭箱に納める形になっています。これもまた、カフェだけで仏様を素通りせずにお参りして頂く工夫のように感じました。またポイントカードもあるので、お近くにお住まいの方はリピートしても楽しそうです。
寺務所の前にはコンサドーレ札幌に所属する選手のサインなども掛かっていました。大きなお寺ではありませんが、地域に根付いてゆっくり過ごせる憩いの空間でした。
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