織田信長が父親の葬儀の際に抹香を位牌に投げつけた。歴史ドラマなどでも有名なワンシーンの元となったお寺です。また徳川家康が幼少期を過ごした場所でもあります。

　境内にある御深井(おふけ)観音は、尾張徳川家初代・義直公の正室春姫の守護仏で、安産成就や良縁成就・恋愛成就に御利益があります。なお、元は木像だったものの戦争で焼失し、現在あるものは大正時代の名石工、佐口鍬三郎作の石像です。

　またこの春姫の嫁入りは、名古屋の豪華な結婚式のルーツとされているそうです。

　商店街の中にあるお寺です。良縁や安産にご利益のある御深井(おふけ)観音は、境内の外側の路地に面した場所に立っていました。恋愛成就の幟もありましたので、すぐに分かると思います。穏やかなお姿をした観音様でした。

　また隣には恋愛成就祈願箱というものがあり、自分の星の投函口に願い文を入れると、毎月十八日に恋愛成就の祈祷をして頂けるとのことです。

　それと縁結びとは関係ありませんが、万松寺は織田信長のからくり人形も名物です。万松寺は信長の父・信秀の葬儀が行われ、信長が抹香を父の位牌に投げつけたと言われるお寺。からくり人形ではこの場面と「人間五十年　下天の内をくらぶれば、夢幻の如く也」と歌った二幕が上演されます。

　毎日午前10時から2時間おきに18時まで行われるので、時間に余裕があればこちらを見ていくこともおすすめします。とても面白いですよ。