1655年に開かれた古刹です。開祖・元政上人（げんせいしょうにん）（1623～1668）は、江戸時代初期の日蓮宗を代表する高僧といわれ、詩人・文人としても著名です。

　境内には金運のご利益がある白龍銭洗弁財天や、開運・勝運の帝釈天、縁結び・縁切り祈願がされる元政上人のお墓があります。

　静かな住宅街の一画にあるお寺です。お寺の門前には「不許酒肉五辛入門」と彫られた石碑が立っていました。

　禅宗のお寺だと「不許葷酒入山門（お酒や臭いの強い野菜をお寺に入れることは許さない）」と掲げられていることがよくあります。こちらの「葷（＝ニンニクやニラなど、精進料理では五葷と呼ばれる野菜は使わない）」を「五辛（＝多分、五葷と同じ意味？）」に変えて、「肉」も加えたバージョンという感じでしょうか。瑞光寺は日蓮宗のお寺ですが、日蓮宗や他の宗派でも門前で見たことはなく、ちょっと珍しい言葉です。

　また境内に入って奥に進むと、茅葺屋根の本堂があります。重厚な建物で、窓からのぞくとご本尊の釈迦如来像が安置されていました。体内には五臓六腑が添えられているとのことで（外からだとそこまで見えないので分かりませんが）、清凉寺の釈迦如来像のような感じなのでしょうか。

　またご本尊が釈迦如来なのも、日蓮宗では珍しいですね。歴史的に他宗派から開宗されたわけでもないようですし、いろいろ興味深いお寺です。

　なお、こちらのお寺は伏見稲荷大社から歩いて10分強ですが、ここまでくる観光客はほとんどいないので、静かにお参りすることができます。

金運アップの人気スポット

　境内の入り口付近にある鎮守社には、帝釈天と白龍銭洗弁財天が祀られています。

　鳥居をくぐると水盤と籠があり、こちらでお金を洗って金運アップを祈ることができました。

　ちょっと思い切って、一万円札を洗ってしまいました。グループでお参りにきましたが、こちらが一番盛り上がっていたような気がします。

　なお、洗ったお金を入れる浄財袋も頒布されています。お財布などに入れて大切に身につけて、お金が増えますように。

　ちなみに毎月第三土曜日の午前11時から、白龍大祭も開催されていますよ。こちらもいつかお参りしたいですね。