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總持寺祖院(石川県輪島市)の宿坊・座禅会・精進料理・寺修行体験【くちコミ付き】

總持寺祖院

基本情報

電話  :0768-42-0005
ウェブ :總持寺祖院
住所  :石川県輪島市門前町門前1-18-1
アクセス:・能登鉄道「穴水駅」からバスで35分
     ・JR「金沢駅」からバスで急行門前行き、2時間30分「總持寺祖院前」下車
駐車場 :あり
【宿坊】
一泊二食6500円(一般)
一泊二食5500円(高校生)
一泊二食4500円(中学生)
一泊二食3500円(小学生)

【精進料理】
精進料理2500円(本膳のみ)
3500円~(二の膳付き)

【体験修行】
参禅拝宿 一泊 6500円


特徴・見所

 曹洞宗の大本山です。広い境内には多くの伽藍が立ち並んでいます。坐禅の指導や精進料理を頂くことも出来ます。

 普通の宿泊は一泊でも可能ですが、体験修行の参禅拝宿は二泊三日以上で受け付けられています。また宿泊無しでの30分程度の座禅も受け付けています。基本的に要予約ですが、日帰り坐禅は予約無しでも当日に受け付けられる事もある(お寺での都合によります)そうです。また毎月3日・13日・23日の19時~20時30分に参禅会も行われています。


地図


ほーりー記

 二泊三日の参禅拝宿に参加してきました。三日間、お坊さんと一緒に坐禅や作務、お勤めなどを行うプログラムです。

 總持寺祖院に到着したのは15時前。16時に来てくださいとのことでしたので、それまでお寺を散策して時間になってから受付に行きました。案内されたのは6畳の和室で、机と坐蒲が置かれています。空調設備はありませんが、真夏でしたので扇風機が置いてありました。

 16時20分からは早速坐禅が始まります。まずは左手の親指を握りこんで右手を重ねる、叉手という手の組み方を教わります。叉手をしながら指導してくださるお坊さんの後につき、僧堂まで歩きました。法堂や伝燈院などの前を通る時は合掌して礼拝します。この時、合掌の作法は肘が水平まで上がるようにと教わりました。また廊下を歩く時は左側を歩き、なるべく足音を立てないようにとのこと。初心者用に簡潔ですが、禅宗の作法が一つ一つの動作に告げられます。

 僧堂では坐禅の仕方も丁寧に教えてくださいます。最初に壁側に合掌し、くるりと回って向かい合う相手側にも合掌します。坐禅で座る部分を単と言いますが、ここに上る時には縁の部分には足やお尻をつけないように、飛び乗るようにして上がるようにとのこと。縁は雲水が食事の時に使う場所なので、こうした作法が行われるのだそうです。

 坐る時は結跏趺坐(両足をももに乗せる坐り方)または半跏趺坐(片足をももに乗せる坐り方)。背筋はまっすぐにして法界定印(おへその下あたりで右手を下に、両手で卵形をつくるような手の組み方)を結びます。左右前後に身体を揺らして姿勢を整え、口は軽く閉じ、下は上あごに付けます。この時に背筋はまっすぐ、耳と肩が平行になり、鼻から垂らした糸がおへそにくるようなイメージで姿勢を保つようにと教わりました。

 そしていよいよ坐禅。鐘の音が3回鳴らされて坐禅開始です。最初に鼻で15秒ほど深く、大きく、ゆっくり息を吸い込み、同じ時間をかけて鼻から息を吐きます。それを3回続けることで、身体の中の空気が入れ替わります。そして警策で右の肩を1回バシッと叩かれます。これには坐禅を頑張るようにとの励ましの意味がありますので、叩いて頂いた後は合掌して低頭します。

 坐禅中は心の中に考え事が浮かんでも、追いかけないようにとの指導がありました。思考に支配されず、自分のことを見つめるとのことです。ものすごく暑い最中だったので、坐禅中も扇風機が回されていました。そして坐禅終了の合図に鐘が1回鳴り、終了です。時間は最初なので、30分で行われました。

 坐禅が終了すると、次は薬石(夕食)。この日はまだ来たばかりのためか、部屋まで食事を運んで下さいました(次の朝食からは、お坊さんと一緒の食事です)。食事はごはんと味噌汁、たくあん、きゅうりとわかめの酢の物、にんじん・ごぼう・レンコンのきんぴら。たけのこ・しいたけ・にんじんの煮物などです。精進料理でとても美味しく頂きました(特に、たけのこ)。

 18時からはお風呂に入ります。一人用の家庭風呂で、シャンプーやドライヤーなどは置いてありません。必要な方は持参したほうがよいでしょう。

 続いて19時からは夜坐となります。最初の坐禅と同じように指導してくださるお坊さんが部屋まで迎えに来て、一緒に僧堂に入ります。ここからは坐禅も本格的になってきて、40分坐り、10分休憩、その後また40分の坐禅でした。坐禅をしながら最初に少しお話があり、坐禅中に響く無視の声のように、鳴いたら聞こえ、止んだら聞こえなくなる。人間の身体はそのように出来ており、坐禅中は日常にあった嫌なことなども引きずらずに、心のあり方だけ見つめてくださいとの内容です。考えてはいけない。しかし自分を見つめるという難題に四苦八苦しながら、途中からは足の痛みも加わって、ようやくのことでその日の坐禅が終了しました。

翌朝は通常4時起きで坐禅開始ですが、修行中のお坊さん達には頭や髭をそったりして身支度を整える、四九日という日があります。その名の通り四と九の付く日のことで、この日は朝の坐禅はお休みとなります。私の滞在2日目は24日でしたので、朝の5時起床でお勤め(朝課)から始まりました。

 経本が渡され、お坊さん達と一緒に般若心経や大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)を唱えます。またお焼香したり、五体投地して三礼したりと、お坊さんの指導を受けながら朝課に参加します。途中で自分の名前が呼ばれ、諸願成就や身体健全なども祈願されました。

 お勤めが終わると6時30分から小食(朝食)です。この日はお粥で、お坊さんと一緒に食べました。ごましおとこぶ、梅干、たくあんもついていました。食事の作法がこれまた大変で、お粥をよそって頂く時は自分の食べる量を言葉ではなく手の動きで表します。自分が食べられる量だけよそわれた後、手を軽く上に上げてストップの合図をかけるのです。

 この合図が二泊三日程度では何度やっても慣れず、明らかに2~3口で終わってしまう量しかなく、ちょっとひもじい思いをした時もありました。さらに途中で再進というお代わりの時間もあるのですが、これも一つ一つの作法が流れるように進んでいき、なかなかお願いするタイミングがつかめません。そして食事が終わるとお皿にお湯を入れて頂き、残していたたくあんでお皿を洗ってお湯と共に飲み込みます。このお湯を入れて頂く時には今度はストップの合図を忘れてなみなみと注がれてしまったり。体験修行中、ある意味で最も緊張したのが毎回の食事の時間でした。

 食事が終わると7時からは作務。食器を洗ったり、床を雑巾がけしたり。トイレ掃除もありました。それが終わると9時から坐禅が始まります。時間はやはり40分×2本。朝からお勤めと食事で正座ばかりしていたので、もはや足がぼろぼろです。痛む足を必死でさすりながらの坐禅となりました。

 そして食事の準備を手伝って、11時20分から中食(昼食)。冷麦やそうめんが出ました。13時からは作務が始まり、今度は庭掃除です。炎天下の中で汗はだらだら。1時間30分ほど無心で竹ぼうきで庭を掃いていました。

 15時からは坐禅。の予定でしたが、指導してくださるお坊さんに用事が入り、16時からになりました。その間、仏教に関する本を貸して下さっていたので、本でお勉強です。16時からは坐禅で17時からは薬石(夕食)。この日はカレーライスでした。

 そして18時から開浴。通常は小さな一人用のお風呂に入りますが、四九日だけは大風呂にお坊さんと一緒に入ります。このお風呂は特別なお風呂で、入り口には仏様が安置されており、入浴偈というお経を唱えて三礼してから入ります。お坊さん達はさらに正式な袈裟も着ていかなければならないそうです。お風呂に入るときも湯船の前で左向きに座り、そこで身体を洗ってから入ります。禅宗では本当にお風呂に入るのも一苦労です。お坊さんって本当にすごいなと思います。お風呂から出るとやはり入浴偈を唱えて三礼し、木版を四回鳴らして終了です。

 次の朝、残念ながら(?)四九日ではないので、振鈴(起床)は4時です。ただ4時になると坐禅が始まるため、実際には3時30分頃には起きて身支度を始めなければなりません。ちなみに振鈴とは係りのお坊さんが目覚ましの鈴を鳴らしながらお寺を駆け回ることを指す言葉です。

 4時からは坐禅。5時からはお勤め。そして作務があり、6時30分から小食(朝食)。この辺は2日目と同じですが、足の痛みは前日よりも追い込まれた感があり、必死でした。

 そして何度も足を崩して投げ出したい衝動と闘いながら、どうにか無事にメニュー終了。終わってみると長かったような、短かったような。足は本当に痛かったですが、それでもやり遂げた達成感はすごかったです。それに坐禅を続けての心のすっきり感もあります。大変でしたけど本当に来て良かったと思えるような、そんな3日の修行でした。



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宿坊研究会編集部

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寺社旅研究家のほーりーが立ち上げた、宿坊研究会の編集部。日本全国300件以上の宿坊を紹介し、宿泊者の体験談も多数掲載! 全国の座禅会・写経会・精進料理などの寺社体験もレポートしています。