新潟市の総鎮守で、祭神は菊理媛大神（くくりひめのおおかみ）です。伊弉諾（いざなぎ）、伊弉冉（いざなみ）の夫婦二柱が争いをしたときに仲を取り持ち、「菊理（ククリ）」には解けたものを縛る意味があるなど、古来から男女の仲を取り持つ神として信仰されています。

　神前結婚式は１日１組限定の本殿挙式（会館で披露宴を行われる方のみ）と、白山会館儀式殿での挙式とがあります。結婚式をより意義深いものにするためブライダル・コンサルタントが担当につき、式は雅楽の生演奏により厳粛な空気で執り行われます。

　新潟市役所のすぐ隣にある神社です。境内は公園と一体となっており、広々としていて気持ちが良い場所です。さすがに新潟市の総鎮守だけあって、社殿も立派なものでした。

　そして肝心の縁結びですが、御祭神が縁結びの神様だけあって、静かにお祈りできそうです。本殿横にある結びの銀杏には、この菊理媛大神（くくりひめのおおかみ）の力が宿り、雌雄の木から多くの実を結ぶ御神木として祀られています。木の前にはおみくじがびっしりと結ばれ、多くの方がお参りに訪れているように感じられました。

　また御祭神だけかと思いきや、境内のあちこちに縁結びのご利益がある社などがあります。中でも面白かったのは夫婦で餅をついている道祖神で、本殿脇のトンネルのようになっている場所を潜り抜けるとたどり着けます。

　仲良く餅をつく姿がなんだかとても微笑ましいのですが、臼は女性、杵は男性に見立てられているとのことで、実はとても意味深でもあります。

　道祖神の隣に建てられている蛇松明神も、縁結びにご利益があります。蛇は白山神社の神使いでもあり、霊力に富み霊聖なるものとして神霊と関係深い生き物です。ここではお供え物として卵が供えられていました。

　さらに本殿のほうに戻ると、本殿の左手に繁盛大黒が祀られています。こちらは名前の通り商売繁盛がご利益の中心ですが、大黒様ということで、縁結びのご利益も伝えられていました。

　そして境内には白山会館も建てられています。結婚式はここで受け付けられており、充実の設備が整っています（私が訪れた時には季節柄、結婚式よりも七五三で賑わっていましたが）。

　本殿とも通路でつながっており、結婚式の日には新郎新婦はここを通って神様の元に歩いていくのでしょうか。素敵な結婚式になりそうです。