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金剛寺(長野県上水内郡)の宿坊【くちコミ付き】

金剛寺

基本情報

電話  :026-269-2302
住所  :長野県上水内郡小川村大字高府10203
アクセス:・JR大糸線「穂高駅」から車で7分
     ・JR大糸線「穂高駅」から安曇野周遊バスで7分「夫婦岩」下車(バス葉本数が少ないです)

    

一泊二食 5000円

特記事項

 安曇野にあるお寺で、韓国仏教太古宗の在日総本山です。食事は韓国精進料理を頂く事ができます。またお風呂は弱アルカリの温泉で、神経痛、リュウマチ、糖尿病、胃腸病などに効能があります。


地図


ほーりー記

 安曇野の別荘地にあり、交通は不便ですが周りは自然豊かな環境です。宿坊の『成穂院』にたどり着くと、お寺の方が笑顔で出迎えてくださいました。建物に入ると唐辛子の匂いが漂うのがいかにも韓国らしく、前に韓国のお寺に泊まりに行ったときを思い出しました。

 2階の客室に案内されると6畳和室で、殺風景な部屋ですがテレビ、ヒーター、鏡がありました。タオル、バスタオル、歯ブラシなどは持参です。1階にはソファーとテレビがある談話室のようなスペースもあり、こちらでお寺の方ともいろいろお話することができました。日本で言う花祭りの時には畳30枚分もある大きな掛け仏(ケブシル)が本堂の前に掛けられ、盛大な行事が行われるとのこと。またこの時には善光寺のお坊さんも来られるそうです。写真も見せて頂き、そんな話をとても楽しく聞くことができました。

 夕食はもちろん、キムチ。そしてキムチ鍋でした。これが辛いけど、うま~い! 汗をかいてハフハフいいながら、豆腐やねぎ、エノキなどをつつきます。さらに、チヂミ、ナムルなど、おなじみの韓国料理が出てきます。韓国海苔のつくだ煮? みたいなものもありました。

 特に美味しかったのが、チヂミ。ネギやとうがらしの入ったタレにつけて食べるのですが、このタレがめちゃくちゃ美味しい!! みんなで大絶賛でした。その他、ご飯や他の料理もどんどんすすめられて、おかわりしてしまいました。

 お風呂は2~3人で一杯になるくらいの広さです。温泉ということでしたが、特に特別なお風呂という感じはありませんでした。シャンプーなどは備え付けられていますが、商品名がハングルで書かれており、どれがシャンプーなのやら、リンスなのやら。普段は韓国の方が泊まることが多いそうなので仕方ありませんが、ちょっと迷いました。

 そして早朝にはお勤めが行われます。朝の5時に起床。時間になると木魚のような(でも、違う)形の鳴り物が打ち鳴らされ、お寺中に響きます。この鳴り物には魔を払う意味があるのだそうです。

 お勤めのために本堂に行くと、『大雄殿』という額が掲げられていました。「大雄」とはお釈迦様のこと。韓国のお寺では本堂がこの大雄殿であることが多いですが、こんなお堂の名前一つにも韓国らしさが感じられます。中に入ると中央にお釈迦様が祀られており、その両脇に(多分)文殊菩薩と普賢菩薩。仏様の背後に日本では光背があるところ、こちらでは仏様の絵(幀画)が描かれているのも韓国様式です。さらにその両端には不動明王と地蔵菩薩も立っていました。

 また天井にはびっしりと燃灯が灯っています。燃灯とはぼんぼりのような(でも、丸っこい)明かりを入れる飾りで、これも韓国のお寺では良く見かけます。こちらのものにはちょっとアニメチックな誕生仏が描かれていたのが、可愛かったです。

 お勤めが始まると、木魚のようなものを叩きながら、般若心経が唱えられました。お経も韓国の発音でところどころ日本と共通した聞き覚えのあるフレーズが出るのですが、やはりほとんど分かりません。ときどきお不動様やお地蔵様に身体を向けて礼をしたり、鐘を鳴らしたりなど、幾つか日本ではあまり見かけない作法がありました。

 そしてお勤めが終わると法話がありました。お話は日本語で話してくださったので安心です。法話をされたのはお経を唱えていた尼さんで、この方は韓国の太白山(テベッサン)のお寺に生まれ、もともとはお坊さんになるつもりはなかったが、縁があって仏門に入ったとのこと。そんなくだりから、今いる場所で生きる大切さをお話して下さいました。

 お勤めが終わると、朝食まで時間があったので、お寺の境内を少し散歩しました。本堂の隣には『三聖閣』というお堂があります。赤と緑で鮮やかに彩られた建物で、これも韓国様式です。本当にどこもかしこも韓国のお寺の様式が用いられていて嬉しくなりますが、お堂全体に描かれた文様や絵は丹青(タンチョン)といい、お寺の威厳を示すことや建造物の保護を目的に描かれます。ちなみに三聖閣の三聖とは独聖(那畔尊者)・七聖(北斗七星)・山神(虎)を表します。

 他に韓国らしいものと言えば、梵鐘があります。日本の鐘と違って地面に近いところで吊り下げられ、鐘を突く棒も腰の辺りの高さにあります。鐘掛けが龍の形をしているのも韓国風の特徴です。韓国から運んできたそうで、こんな場所によくぞと思うほど、大きくて立派な鐘(高さ1.82m、口径1.42m、重さ3.75t)でした。

 そうこうしているうちに朝食の時間になったので宿坊に戻ると、ビビンバ、チャプチェ(春雨)、そして、キムチ。他にかつおだしのあっさりしたおすましも出ました。これも本当に美味しく、韓国の家庭料理を堪能できた滞在となりました。

 そして帰るときもお寺の方はみんなで見送ってくださいましたが、本当に温かな方たちばかりの素敵な宿坊でした。日本のお寺も良いですが、韓国のお寺もまた一味違った楽しさがあります。またいつか韓国に行きたいと思える宿坊でした。



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寺社旅研究家のほーりーが立ち上げた、宿坊研究会の編集部。日本全国300件以上の宿坊を紹介し、宿泊者の体験談も多数掲載! 全国の座禅会・写経会・精進料理などの寺社体験もレポートしています。