境内に日本で唯一の縁結び専用祈願所『幸せむすびどころ』がある縁結び神社です。2000年以上の歴史を持ちながら、斬新な時代感覚をも取り入れている神社で、Ｗｅｂサイトはお守りを持った女性の顔写真がずらりと並び、恋愛成就の体験談が多数紹介されるなど、ファッション誌と見間違うような作りになっています。

　縁結び専用祈願所を持つほど縁結びに力を入れている神社だけあって、縁結びお守りも多種多彩です。

　気多大社のキャッチコピーは「きもちもキレイにしなくちゃ」です。そこでお守りも、『気麗むすび守』があります。

　こちらは国の天然記念物に指定された気多大社の「入らずの森」に満ちた麗しく神聖な気にあやかり、身を清め、心を癒し、気持ちを綺麗にして、美しくなるよう、また良い縁を結ぶようにとご祈祷されたお守りです。

　また『良縁的中守』というお守りもありました。純白に金糸で、良縁がまさにずどんと大当たりしそうなお守りです。

　他にも『福縁的中守』など、ストレート（？）な言葉のお守りも人気です。

　そしてその絵馬バージョンとでも言うべきか。『的中祈願の絵馬』がありましたが、こちらはさらに大胆です。

　絵馬の中に的が描かれ、そこにダイレクトに矢が突き刺さっています。　絵馬に書かれた言葉は「さまざまな願いかなえたり　いやありがたき　気多の的中」です。

　この絵馬で狙われたハートは、射抜かれざるを得ないかもしれません。

　他にも縁結びの絵馬としては、ストレートに「えんむすび」と書かれた絵馬がありました。

　こちらに書かれた言葉は「願いをたくして縁結び　素敵な恋ができますように　この思いが伝わりますように　いつまでもふたりが幸せでありますように」です。

　的中祈願と違ってシンプルな言葉が突き刺さる絵馬ですね。ちなみに裏側はハートマークの中に願い事が書けるようになっています。

　ビビッドの効いたお守りが多い中、心が和む可愛らしさの『良縁結び守』もありました。

　男の子と女の子の人形でしょうか。こちらは民芸品のような、素朴な優しさがありますね。温かなご縁が頂けそうなお守りです。

　他には『心むすび』というお守りもあります。

　こちらもシンプルながら、しっかりと心と心を結びつけて頂けそうです。

　本当に気多大社はお守りが多くて、見ているだけでも楽しめる神社ですね。

　それと縁結び系以外で気になったのは、『鵜のおみくじ』です。

　こちらは古来より気多大社に伝わる鵜祭りという神事があり、これは十二月十六日の午前三時に暗闇の中に鵜を放ち、鵜が神前にお参りする様子で来年の吉凶を占うというものです。

　この神事のように、私たちの運勢を占って頂くことができるのがこのおみくじ。

　私が引いたおみくじは中吉で、「桜花　盛りはすぎて　ふりそそぐ　雨にちりゆく　夕暮れの庭」という句が書かれていました。

　横に説明も添えられており、思いがけない煩いが起こるけど、心正しく身を慎んでいれば助けも来るから運に任せて悩まないようにというようなことが書かれていました。

　境内に『古札所』があり、古いお札やお守り、縁起物、神棚などを返納することができます。