京都の街中宿坊・三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺【くちコミ付き】
三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺
電話 :075-354-1131 ウェブ :三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺 住所 :京都府京都市下京区寺町通四条下る貞安前之町620 アクセス:・地下鉄烏丸線「四条駅」下車、地下連絡通路10番出口(寺町通)より徒歩1分 ・阪急京都線「京都河原町駅」下車、10番出口より徒歩1分) 時間帯 :チェックイン15時。チェックアウト11時。 |
【1泊1名1室】 素泊まり32490円~ 朝食付き34836円~ |
1171年頃、平清盛の長男である平重盛により開基された浄教寺の境内に建てられ、本堂とホテルが一体となった宿坊です。浄教寺は土地と建物のオーナーで、三井不動産が賃借する形で運営されています。
宿泊者は本堂での朝のお勤めに参列することができます。
浄教寺は京都にある繁華街、河原町の中にあるお寺です。こちらはよく歩いていた街ですが、お寺にホテルができるとのことで、建設中から気になっていました。そしていよいよオープンしたので、宿泊してみました。
一階は和を意識したような、スタイリッシュなロビーです。入り口にはお香が焚かれ、ところどころに象の姿を彫刻した木鼻や狛犬などが配置されていました。また壁には墨汁を流したような模様が描かれていました。
こちらでチェックインを済ませ、客室のカードキーを受け取ります。エレベーターで上がると各階の廊下には鶴や鹿、達磨図などの日本画や山水画がかけられています。ちょっと面白かったので、各階を回って見てしまいました。
また3階にはアルコールも含めた自動販売機、6階には無料の製氷機もあります。
木目調のシックな客室とゆったり疲れを落とせるお風呂
私が通された部屋はダブルベッドの部屋で、トイレとシャワー、洗面所が付いていました。全体に黒の木目基調の落ち着いたデザインで、特別感があります。一般的なホテルと同じスタイルなので宿坊と意気込むと肩透かしを食うかもしれませんが、とても快適に過ごせる空間です。
室内にはパネル型の大型テレビモニターや冷蔵庫、金庫があり、タオルやバスタオル、ナイトウェア、歯ブラシ、髭剃りといったアメニティ類も完備。ドライヤー、手鏡、目覚まし時計、ティッシュ、スマホ充電コード、懐中電灯、ハンガーなど、一通りそろっていました。Wi-Fiも利用することができます。
また冷蔵庫にはミネラルウォーターが4缶あり、こちらは自由に飲むことができます。湯沸かしポット、湯のみ、コップ、ティーパック(緑茶、ほうじ茶)もあったので、お茶を飲んで一息つくことが可能です。
ベッドはふかふかのマットで、身体を投げ出すと沈み込むようです。モニターをつけると近隣のお寺案内もありました。浄教寺は浄土宗のお寺のため、紹介されていたお寺も浄土宗の知恩院や金戒光明寺など、浄土宗の大寺院が中心でした。
そして2階には大浴場があります。こちらも壁に墨絵のような絵が描かれ、ヒーリングミュージックが流れています。そして客室のモニターにはリアルタイムで男女別に浴場の混雑状況が表示されます。なのですいている時間帯にお風呂に行くと、気持ちよく入れるでしょう。
なお、お風呂は15~25時と、朝の6~10時に入ることができます。
朝のお勤め
せっかく宿坊に泊まったので、お寺らしい体験がしたい! という方には、朝のお勤めがオススメです。こちらは300円で参加できます(ちなみに私は最初からお勤め参加がセットになっている宿泊プランを予約しました)。
朝の6時40分にロビーに集合すると、スタッフの方がすぐ隣にある本堂へと案内して下さいます。本堂は正面にご本尊の阿弥陀如来が安置され、天井に美しい花の絵が描かれています。そして鐘の音がなって住職が入堂し、お勤めが始まりました。
木魚を叩きながらお経が唱えられ、途中で参列者はお焼香することができます。そして参拝者の家内安全や身体健全が祈られ、最後に法話がありました。
日本には76000ヶ寺ほどお寺がありますが、そのほとんどは小さなお寺です。そこでもこのようにして世界が平和でありますように、一日が健やかに過ごせますようにと祈られています。そんな場を宿泊を通したご縁で一緒にすることができて喜ばしいというお話でした。
またお勤めが終わると、本堂に置かれている寺宝も見る時間があり、ご住職がいろいろと説明してくださいました。阿弥陀如来やお寺を開いた立誉上人が描かれたお軸や、掘り返した時に出てきた室町期から桃山時代にかけての鬼瓦、鎌倉時代の地蔵菩薩像など、見ごたえのあるものばかりです。
またこちらではお勤めが終わった後に本堂内部や寺宝などを、写真撮影することもできました。
美味しい朝食
お勤めが終わると、2階のレストラン僧伽小野で食事が用意されています。私が宿泊した時は、「紫雲」「光明」「青蓮」の3コースから選択することができました。
私は「青蓮」にしましたが、こちらのメインは鰻のかぶら蒸しです。そして蕎麦の実入り茶碗蒸し、胡麻豆腐、焼き魚、生麩田楽、出汁巻き、銀杏、茸塩焼き、南瓜旨煮、牛蒡有馬煮、子芋煮、鱧の煮凝り、煎茶葉の菊花白和え、小松菜お浸し、ご飯のお供3種(ちりめん山椒、湯葉明太子、西利の京漬物)でした。
さらに浄教寺のお椀として、湯葉と九条葱の味噌汁か鶏と厚揚げの粕汁のどちらかを選ぶことができます(私は味噌汁にしました)。ご飯は京都丹波産こしひかりでおかわりも可能です。デザートは紫黒米のムースでした。
なお、他のメニューを選ぶとメインとデザートが変わります。「紫雲」は僧伽ちらし&ほうじ茶のブランマンジェ、「光明」は鯛と野菜天ぷらのお茶漬け&宇治抹茶と黒胡麻のプリンです。
僧伽小野は福岡県糸島市にあるお宿で、ミシュランに掲載された名店です。こちらはその姉妹店に当たり、朝からとても丁寧に作られた食事を頂くことができました。
メインの鰻のかぶら蒸しは梅の味で整えられ、一口ごとに鰻の甘さと梅の酸味が絡みつきます。胡麻豆腐やお麩の田楽など和食の真髄のようなしっとりとしたうま味があって、朝からとても贅沢な気分になりました。
また最後にコーヒーか紅茶が出ますが、こちらはその場で頂いても部屋に持ち帰っても良いそうです。
そんなわけで全体的にはラグジュアリーなホテルですが、お寺体験や和の文化にふれる機会もあり、宿坊としての楽しさもあります。せっかく京都に来たならお寺のエッセンスをちょっと味わってみたいという方は、こちらに泊まってみるのもおすすめです。
賑やかな四条河原町の一画にある、お寺とホテルが一体型になった三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺に宿泊しました。
黒と白を基調としたスタイリッシュなホテルで、入口を入るとお香が焚かれていて、横長に作られた窓からは築200年以上の浄教寺の伽藍が見えます。
館内には浄教寺の象鼻(木鼻)や古木が飾られ、落ち着く空間です。客室もシックで綺麗でした。シャワー室がついていてお風呂は大浴場があります。窓はカーテンの代わりに障子戸が付いていて、和を感じました。
朝は浄教寺の本堂で、朝のお勤めに参加することができます。6時40分にロビーに集合し、ホテルの出口からいったん外に出て、隣にあるお堂の入口から入ります。ご住職のお話しと読経を聞きながら、お焼香をあげます。お勤めの後は堂内を見学する時間が設けられていて、ご本尊の阿弥陀如来さまを間近に拝観することができました。御朱印もいただけます。
朝食は御前形式で
・紫雲(ちらし、冷やし蕎麦、ほうじ茶のブランマンジェ)
・光明(お茶漬け(鯛、野菜天ぷら)、の宇治抹茶と黒胡麻プリン)
・青蓮(鰻のかぶら蒸し又は鰻と牛蒡の玉子とじ紫黒米のムース)
の中から1つ選び、下記の料理が付きました。
蕎麦の実入り茶わん蒸し
浄教寺のお椀(湯葉と九条葱の味噌汁又は厚揚げの柏汁)
胡麻豆腐、本日の焼き魚、生麩田楽、出汁巻き、銀杏、茸塩焼き、南瓜旨煮、牛蒡有馬煮、
子芋煮、鰻の煮凝り、煎茶葉の菊花白和え、小松菜お浸し、御飯のお供3種(ちりめん山椒、湯葉明太子、西瓜の京漬物)
どの御前にするか選ぶのも楽しく、お料理も美味しくいただきました。
お寺とホテルが一体になった新しいタイプの宿坊を、是非体験されてみてはいかがでしょうか。
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