縁結びで全国的に有名な、出雲大社の東京分祠です。明治時代に出雲大社の宮司が設けた東京出張所が始まりで、もともと神田神社社務所内にありましたが、六本木に移転して出雲より御分霊を奉じて鎮祭し、分祠が出来ました。祭神は出雲大社と同じく大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）で、この神様は10月（神在月）に出雲に集まってくる日本中の神様を取りまとめて、出雲大社で縁結びの会議を開くと言われています。

　また神前結婚式も行われています。お払いをする修祓や神様に二人の契りを報告する祝詞奏上、夫婦盃の儀、玉串拝礼など、伝統に則った結婚式が執り行われます。また和装だけでなく、洋装(ウェディングドレスやスーツなど)での挙式も可能です。中にはプロ野球選手の石井一久投手とフジテレビの木佐彩子アナなど、２人だけで立ち寄り、普段着のままで式をあげた方もいます。

　六本木の超高層ビルに囲まれた、近代的な神社です。ビルの３階にあり、階段を登ったところに拝殿があります。拝殿と社務所があるだけのシンプルな造りですが、手水が自動で出てきたりと、何となく都会に入り込んだ神社という印象があります。

　しかしお参りの作法は出雲大社式です。二礼、四拍手、一礼と、他の多くの神社（二礼、二拍手、一礼）とは異なります。そんなところも出雲大社を感じられて、ちょっと嬉しい限りです。

　そしてなんと言っても、縁結びと言えば最も有名な出雲大社の神様を東京でお参りできるため、かなりの人気があるようです。まずは祓社で心身を清め、お参りに望みます。

　お参りの準備ができたら、拝殿で神様にお祈りします。

　おみくじや絵馬も、たくさんありましたよ。