平安時代に活躍し、稀代の天才陰陽師として名を残す安倍晴明を祀る神社です。その神秘的な力が恋愛にも効果ありとされ、多くの方が訪れています。

　またこの晴明神社と城山八幡宮の『連理木』、高牟神社の『古井(恋)の水』を結ぶ、恋の三社めぐりも人気があります。それぞれの神社で専用台紙にスタンプを押してもらい、3つそろうと記念品が授与されます。

　ナゴヤドーム近くの街角に、ひっそりと建つ神社です。しかしここがかの有名な安倍晴明を祀る晴明神社。京都の晴明神社は有名ですが、実は日本各地に結構あったりして、ここもその一つです。

　なぜ、名古屋で安倍晴明なのか？　それは晴明公がこの地に一時期滞在した際、蝮蛇に困っている村人を助けて蝮蛇封じをしたことに起因します。そしてその安倍晴明の絶大な力は今も続いているようで、恋の三社めぐりの一つにエントリーされたこともあり、多くの縁結び祈願の参拝者が訪れているようです。

　そしてこの神社は地域の方に大切に守られている神社でもあります。私が訪れた時も２名のボランティアの方がお守りされており、縁結びの祈祷まで（無料で！）して下さいました。なんか、とても運の良いタイミングに来たようです。祈祷をしてくださった方は伊藤さんという方で、左手に星型の手相（安倍晴明のシンボルともいえる、晴明桔梗紋の形）があることで、地元では有名です。

　この方が背中をこの星型にさすりながら、「晴明様のご加護で良い事がありますように」と唱え、ぽんと叩いて下さいました。

　さらに話を伺うと、ここの神社守は完全なボランティアで運営され、お守りなどもほとんど作成の実費のみとなっています。しかしお願い事別に種類も多く、かなりかっこいいお守りがそろっていました。ちなみに縁結び系では『偕老洞穴符（かいろうどうけつふ）』というお守りがあり、意中の相手と添い遂げるための霊符とのことです。

　またおみくじに至っては何度か業者がおみくじの機械を設置させてもらえるように依頼に来たそうですが、全て断ってしまったそうです。境内には無料の手作りおみくじがあり、自由に引くことができます。

　この写真は平成１３年４月１日に、名古屋晴明神社で護摩焚きを行った際、護摩焚きの炎が狐の形に変化した瞬間を収めた貴重な写真です。その写真を見て感動し涙が出てきました。

　神社関係者は「狐の化身である安倍晴明の魂が炎に宿った」と考えており、しばらく秘中としてきましたが、神社境内にて公開することにしました。
　名古屋晴明神社はボランティだけで運営されていて、火木土日・祝日の午後1時から4時まで社務所が開いています。

　他の時間は無人となりますが、参拝と上記の写真を見ることは24時間可能です。

　夜間に参拝される方は、本殿の大きい鈴を鳴らすと近所迷惑になるので、本殿祭壇に置いてある小さい鈴を鳴らしてください。

　名古屋晴明神社の本殿屋根にはハートのマークが数か所あります。これを携帯電話の待ち受けにすると恋が叶うそうです。また、安倍晴明公をキャラクター化した縁結びしおりもあり、意中の方のお名前を書いて祈りを込め、お持ち歩き頂くと恋が叶います。