『いくしまたるしまじんじゃ』と読みます。万物を生長させる生島神（いくしまのかみ）と、万物に満足を与える足島神（たるしまのかみ）の二柱が祀られ、日本の真ん中に位置することから本殿の内陣には床板がなく、大地そのものを御神体としています。生島神は人々に力強い生命を与え、病気平癒や安産に、足島神社は人々の願いに満足を与え、五穀豊穣や縁結びなどに霊徳があります。

　また境内には樹齢800年の欅があり、根幹には、男性、女性を象徴する造形があります。この古木は夫婦欅と呼ばれ、夫婦円満と子宝安産のご神木として崇められています。

社名からして力強さを感じる神社ですが、境内は荘厳な空気に包まれていました。鳥居をくぐり、まずはご本社でお参りさせて頂きましたが、ちょうど巫女さんが神楽の練習をされていて美しい舞の所作に心が洗われた気がしました。

　そして境内に立つ夫婦欅の案内に沿って進むと、大きな洞が空いたご神木が立っています。その中は空洞になっており、男女のシンボルに似た形のこぶにしめ縄が張られていました。

　また参道には家族幸の木もあります。こちらは樹齢180年の父木と160年の母木の間に二本の子木が誕生し、幸せな家族を象徴しています。

　他にも子安社には木花開耶姫命（このはなさくやひめのみこと）が祀られています。この神様は不貞を疑われた時に火を点けて燃えさかる産屋の中で子供を出産したことから、安産のご利益がある神様です。こちらの案内板には良縁や子宝、子育て、夫婦円満や夫婦和合とも書かれていました。

　境内には大きめの駐車場があり、通常時であれば車でお参りに行っても困ることはないと思います。