よくわかる日本庭園の見方(監修 斎藤忠一)
よくわかる日本庭園の見方
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本書の前半では日本庭園の様式の移り変わりを、歴史の流れに沿って解説しています。
飛鳥時代以前、飛鳥・奈良時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代、桃山時代、江戸時代、明治・大正・昭和時代と、時代毎の流行や新しい思想、取り入れられた技術や歴史的背景等、シンプルで分かりやすい構成は、日本庭園の全体像を理解する上で非常に役に立ちます。
後半は日本庭園を形作る、構成要素についての解説です。水の景、石の景、植栽の景、景物、露地など、日本庭園を歩けば必ず目にする景色や置物を、一つ一つ解説しています。日本庭園は池の形、配置された岩、橋、植えられた植物、灯籠、つくばいなど、それぞれに意義や特徴があり、これらを知ることで実際の庭園散策が何倍も楽しくなります。
そして最後に日本の名園40庭として、日本を代表する庭園を写真や見所の解説と共に紹介しています。巻末の歴史に名を残す庭園作庭家の略歴紹介も、庭園を巡る上ではちょっとしたエッセンスです。
庭園を見るのは大好き。でもただ見るだけじゃ物足りないというあなたには、入門書としておすすめです。
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