奈良寺あそび、仏像ばなし (吉田 さらさ)
奈良寺あそび、仏像ばなし
吉田 さらさ 著 Amazonで購入 |
私のライバル、吉田さらささんの本です。突如、家に送られてきた本を見て、2310円という金額にまずびっくりしてしまいました。素敵なプレゼント。太っ腹です。
さて、今回は奈良の仏像について書かれた本でした。と、その前に吉田さんについて少し紹介すると、寺旅研究家(テラタビスト)を名乗る怪しいおばちゃんで、過去にはノンノやたまごクラブで編集に携わるなど、凄腕のキャリアの持ち主です。現在はAll About Japanの神社・寺めぐりガイドも勤め、最近ますますお寺巡りのカリスマとして活躍の場が広がってきています(2310円分、持ち上げときました)。
そして本書のテーマは奈良の仏像。奈良は京都に比べて地域ごとに時代背景や文化区分に多様性があり、仏像もそれに合わせて幅広い知識が要求されますが、本書は各地の仏像を分かりやすい語り口で形式ばらずに紹介されています。
それは解説というよりも、近所の仏像好きのおばちゃんが、話し出したら止まらなかったといった感じでしょうか。その辺りの親しみやすさが吉田さんの人気の秘密かもしれません。
吉田さんの冴え渡るパートナー、小松紘子さんのイラストも仏像の魅力をぐいっと盛り立て、奈良ってこんなにいろいろあったんだと、私にとっては魅力を再確認できた本でした。
堅苦しさは置いといて、気軽に奈良仏像に親しみやすい方には必見です。2310円も、思い切って買う価値があるでしょう。