大同3年（808）に弘法大師空海が山肌の奇岩と瀬戸の風光に感動して霊域として開創、山腹の観音堂には大師開眼による子安観世音菩薩を本尊として祀り、安産子育ての「子安観音」をおまつりする観音霊場として現在にいたっています。

　子授け祈願や安産祈願も受け付けられており、住職が本堂にて一組ずつ本人やご家族の方に直接ご祈祷して頂けます。ただし時間帯によっては相席の場合もあります。所要時間は約20分で、祈願料は5000円です。

　新幹線で新山口駅に着いた後、大道駅までは２駅だったので、お参りしてきました。ただ駅から離れているので、歩きの場合は少し時間がかかります。

　こちらは子宝や安産祈願で有名なお寺です。本堂は上がって自由にお参りできるようになっていたので、入らせて頂きました。お堂の向かって左側には、子育て水子地蔵尊が祀られています。その周りにはたくさんのお地蔵さまが立っていて、こちらに多くの方がお参りに来られている様子が感じられます。

　また山門を出たすぐの駐車場脇に、乳安観音がいました。こちらはもともと山腹に建っていた薬師堂の近くに安置されていたものの、土石流災害で流されたために新たに建立されたものです。

　お乳の出を良くして下さる仏様として信仰され、お乳の絵馬も奉納されていました。

　そして山の中を１０分ほど登ると、ご本尊の子安観音（伝弘法大師作）が安置された観音堂もあります。こちらは秘仏で７年に一度のご開帳です。ご利益は安産、子育て、子宝などが伝えられています。

　また摩崖仏の三十三観音を辿るコースもあり、ちょっとしたハイキング気分で山のお参りも楽しめました。