東本願寺(京都市 京都駅)の見どころ
東本願寺
電話 :参拝に関するお問い合わせ:075-371-9210(受付時間9時〜17時(年中無休)) ウェブ :東本願寺 住所 :京都府京都市下京区烏丸通七条上る アクセス:JR「京都駅」より徒歩7分 駐車場 :あり |
阿弥陀如来をご本尊とする浄土真宗のお寺で、真宗大谷派の本山です。京都駅からすぐ近くにあり、御影堂、阿弥陀堂、御影堂門、阿弥陀堂門、鐘楼、手水屋形など重要文化財の建物が多数あります。
日本最大級の建築群!
東本願寺には日本最大級の建物が複数あります。お寺に向かうとまず目に入る御影堂門です。正面21m、側面13m、高さ27mで、木造建築の山門としては世界最大級と言われています。
数年前にこの門の楼上が特別公開された時、調査をしたらそれまで日本最大と言われていた他の門より高かったとガイドの方が説明されていました。京都駅のすぐ近くにあるので、京都でちょっとだけ時間が余ったという場合に立ち寄って見るだけでも価値があります。
■御影堂門
またこの御影堂門をくぐると現れるのが御影堂です。こちらは浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の御真影(ごしんねい)を安置する、東本願寺の本堂的な建物です。こちらも正面76m、側面58m、高さ38mの規模をもつ世界最大級の木造建築物です。
ちなみに世界最大の木造建築(最新技術で建てられた近代のものを除く)としては、奈良の東大寺大仏殿の名がよく挙がります。が、面積で測った場合にはこの東本願寺御影堂の方が大きくなります。
■御影堂
さらに向かって左隣に建つ阿弥陀堂も巨大な建物です。平面積で測ると上で紹介した東本願寺御影堂、近くにある西本願寺の御影堂、奈良の東大寺大仏殿(金堂)に続いて日本で四番目の規模があります。
■阿弥陀堂
これらのお堂は中に上がることもできます。また朝7時から行われる晨朝勤行には誰でも参拝することが可能です。お坊さんがお経や読んで法話も聞くことができるので、近くのホテルに泊まって早起きできるようでしたらとてもおススメです。
また毎日10:10と13:10から御影堂で法話があります(時間や会場は変更されることがあります)。こちらも無料で聞くことができますよ。
そしてついでですが、普段はなかなか見られない角度からのお堂写真も載せておきます。こちらは御影堂門の楼上から撮影した写真です。
■御影堂門の楼上
それと阿弥陀堂の裏側には研修施設の和敬堂がありますが、その屋上から撮影した阿弥陀堂(と、御影堂の一部)です。
よーく見ると屋根に白い点があるのが分かりますでしょうか。実は台風の日にビニール袋が飛んできて引っかかったものの、場所が場所だけになかなか取ることができないそうです。こんなエピソードからも、この建物の大きさや貴重さが伝わってくるでしょうか。
■阿弥陀堂の屋根
東本願寺の聖獣&動物
東本願寺には様々な隠れスポットがあります。その中でもちょっと気になるのが、聖獣&動物です。
ほーりー的にとても好きなのが、御影堂のまえにある手水屋形です。小さな建物ですがこちらも重要文化財ですし、水盤の上に乗せられた銅製の龍はとても迫力あります。
■水盤の龍
また御影堂門の柱には、根元が傷まないように金属製の柱根巻が巻かれています。こちらには合計32体の獅子がいますが、遊んでいたり跳ねまわったりと様々なポーズを取っていました。そしてさらにそのうち一体のみが、目を閉じて眠っています。もし興味があれば、この眠り獅子も探してみてください。
■眠り獅子
さらに普段は非公開ですが、特別な公開時期や行事などの時にぜひ見て頂きたいのが、東本願寺の奥にある大寝殿(だいしんでん)です。こちらは東本願寺内で最も古い建物で、とても見どころがあります。
そしてその上段の間には、竹内栖鳳(たけうちせいほう)が昭和9年(1934)に描いた障壁画があります。そこには愛らしい雀がたくさんいます。
ちなみに一番の注目ポイントは、『風竹野雀(ふうちくやじゃく)』という絵の飛びながら戦っている二羽の雀です。現世の闘争と煩悩が表現されているとのことで、かわいいながらも迫力ありました。ガラス越しで写真が上手く撮れていませんでした(涙)ので、もしもこちらに来たらじっくり見てみてください。
お寺の前のお東さん広場
東本願寺の門前には京都市道と東本願寺所有の緑地を一体的な緑の空間として整備した京都市初の市民緑地・お東さん広場があります。こちらではマルシェやものづくり市などがよく行われていますのでので、事前に開催日をチェックして行くのもおすすめです。