お寺の中にコーヒーやお菓子、軽食などが用意されたカフェがあります。10～17時に開かれており、定休日は木曜日です。ただし行事・法事などでお休みされることがあります。なお、休みの予定はウェブサイトに掲載されていますので、足を運ばれる方はご確認ください。

　またカフェ内には写経ができるスペースもあり、いつでも写経をすることができます。

　カフェ内にて写経スペースを２席設けております。営業時間の10:00-17:00にいつでも写経をしていただくことが出来ます。自由参加ですので、予約なしでお楽しみいただけます。

　緑豊かな庭園に囲まれたカフェの一角で、心を落ちつけて写経をしていただくことが出来ます。墨の摩り方や筆の持ち方はカフェの店員がお教えします。

　持ち物：なし（墨、硯、筆、下敷き、文鎮、すべてこちらでご用意しております。）
所要時間：30～45分
お経：発願文（善導大師が臨終の際に阿弥陀仏に帰依することを願った文）

　同時並行で何かを行うことが多い現代において、30分も一つのことに集中することは稀になりました。畳の香りとコーヒーの香りがする静かなカフェの一角で、書と向き合うことで脳と心に余裕の時間を設けてみてはいかがでしょうか。

　書き終わりましたら、提出していただけますと寺でお焚き上げをさせて頂きます。終わった後のホッと一息のコーヒーもまた格別です

お寺カフェで、ほっと一息

　回向院市川別院のお寺カフェに行ってきました。矢切駅からお寺に向かうと、門の前にカフェの案内看板がありました。

■カフェテラス回向院の看板

　そして境内に入って参道を歩くと、奥まった場所に本堂があります。その脇にドアがあり、中へ入るとお寺カフェへと続く階段がありました。

■本堂

　２階に上がると広い和室があり、こちらがカフェスペースになっています。

■カフェテラス回向院

　私はコーヒーを注文しましたが、目の前で入れてくださり、香ばしい良い香りが漂ってきます。

■コーヒー

　庭園が目の前に広がる窓の前の席に座って頂きましたが、柔らかな苦味とゆったり流れるような時間が合わさり、贅沢な時間でした。

■庭園を見ながら、ほっと一息

回向院市川別院のお話

　このカフェを作ったお坊さんと私は知り合いだったこともあり、カフェの方にお聞きしたらお話も伺うことができました。

■コーヒーを淹れて頂くところ

　こちらのカフェはコロナ以降、しばらく休止していましたが、コロナが落ち着いて復活されたそうです。またメニューはコーヒーとハーブティーの二つだけですが、以前はケーキもあったようでこちらもいずれ復活するかもしれません。またハーブティーはお寺で育てたハーブを使用しているとのこと。次に来たときはぜひ、頂いてみたいです。

　その他にイベントも企画されており、だんだんとまた賑やかさを取り戻そうとしているところのようでした。

　回向院市川別院の本堂は、建築家の河原泰さんが設計されています。この方は東京・両国にある回向院の建物も手掛けられていますが、外からの明かりが窓を通して入ってきて、室内でも明るい印象があります。建築関係では有名とのことで、この建物の見学に訪れる方もいるそうです。

　またカフェでは写経も行うことができますが、用紙が机に用意されていました。私は閉店30分前くらいに入ったため時間がありませんでしたが、カフェで一息ついて、ゆっくりお経を書き写して、お寺で過ごす時間を目一杯楽しむのも楽しそうです。

■写経セット

　しばらくコーヒーの味を楽しんでいると、本堂からお坊さんがお経を読む声が聞こえてきました。これまたお寺カフェならではの体験かもしれません。

　働かれている方はもともとお客さんだったけど、こうした居心地の良い空間に引かれて、スタッフになったと仰られていました。帰りがけに本堂をお参りしたら、阿弥陀如来と観音・勢至菩薩が並んで、微笑んで下さったような気がしました。コーヒーを飲んだだけですが、心が穏やかになったひとときでした。