享保６年（1721）に開かれた歴史のあるお寺で、現在は農や食などをテーマに様々な地域活動が行われています。

　宿坊はふるシェアという会員制コミュニティのメンバーになると、宿泊することができます。また『宿坊結縁御朱印』を集めている方も宿泊することが可能です。

　報恩寺は榛原駅から20分ほどバスに乗り、道の駅・宇陀路大宇陀前に停まる大宇陀バス停留所の近くにあります。バスを降りてから歩いて、10分ほどでした。

　境内に入ると正面に宿坊の玄関があり、左側に本堂があります。宿坊の客室は３部屋ありますが、私は一番手前にある８畳の和室に宿泊しました。古い建物で設備が整っているとは言えませんが、快適に過ごすことはできます。昔ながらの風情も楽しめ、お寺に泊まっている感じがしっかり味わえました。

　また基本的には素泊まりで、付近にはレストランなどがそれほどないため、食事は持ち込むか、事前に下調べなどをしておいた方が良いと思います。ただ道の駅のそばにコンビニがあったので、困ったらそこに行けばなんとかなるでしょう。

　シャワールームとトイレは共用です。

　また歩いて15分ほどの場所に『大宇陀温泉あきののゆ』があります。私はこちらに入ってきました。

　アルカリ性単純泉で、神経痛・筋肉痛・関節痛などや冷え性・疲労回復などに効くとのことです。また宇陀市は古くから薬草で知られる町ですが、温泉にも薬草が使われていました。レストランも併設されていたので、こちらで一緒に食事を取るのも良いと思います。

　朝は7時から本堂でお勤めがありました。ご住職と一緒にお経を読む、気持ちの良い時間です。ご先祖様の供養も読み上げて頂き、最後にお焼香をしました。

　報恩寺はご住職や奥さんがとても気さくな方で、地域活性など様々な活動にも取り組まれています。また付近には古くからの建物が並ぶ街並みがあり、散策も楽しい町です。

　ゆっくりとした時間をお寺で過ごしたい方には、とてもおススメの宿坊です。ぜひ泊まってみてください。