神社の見方(外山晴彦・『サライ』編集部 編)
神社の見方―歴史がわかる、腑に落ちる
外山晴彦・『サライ』編集部 編 Amazonで購入 |
鳥居、注連縄、狛犬、手水屋、神社建築の社殿……。神社の境内には、様々なものが存在します。神様を祀るお社。初詣に足を運ぶ場所。しかし改めて考えると、何も見ていなかったことに気がつかされます。
「そういえば、鳥居っていろんな形がある気がする」 「この狛犬、よく見ると子供を抱いてるぞ」 「そもそもお寺と神社の違いって、何だっけ?」
こんな声が聞こえてきそうです。
知っているようで知らない神社。鳥居の様式だけでも、この本には18種類も載っています。その見分け方は簡単です。
狛犬も多種多彩。神社建築の様式や、鎮守の杜(もり)、御神木、摂社や末社など、本書では神社を構成する要素を一つ一つ、写真を添えて紹介しています。
もともとが大らかで、様式にあまり決まり事がないため、神社はつかみ所が難しいというのは私の率直な感想ですが、それでも系統立てて解説している本書は、大まかな概略を知る上ではお薦めです。神社に出かけたときに目をとめるポイントが確実に増えますし、特に灯籠の解説は面白くて目から鱗の内容でした。
あなたもこの本を片手に、神社に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。きっと今までにない、新しい発見がそこにはありますよ。