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よくわかる古建築の見方(監修 河津勇司)

 よくわかる古建築の見方

 河津勇司 監修

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 お寺や神社を巡り歩いていると、美しい建築物に目を奪われることが良くあります。私が今までで最も衝撃的に感じた建築物は、比叡山延暦寺の根本中堂でした。

 文殊楼の階段を下りていくと、目の前に現れる荘厳で重厚な一山の総本堂。正面十一間、側面六間。入母屋造りの建物で、石畳の内陣が板敷きの外陣より3Mほど低い造りは、天台様式と呼ばれています。

 神社で驚いたのは、出雲大社でした。旧暦十月の神無月(神在月)には、日本中の神様が集まると呼ばれる神社です。本殿は妻入りの大社造りを代表する建築で、堂々と屋根から伸びる千木(ちぎ)や堅魚木(かつおぎ)が印象的でした。

 城郭では姫路城。白鷺城とも呼ばれる、白漆喰の映えたお城で、西の丸、二の丸、本丸と迷路のように続く道や、隠狭間(かくしざま)、石落としと呼ばれる城郭守護の仕掛け、そして何より入母屋破風、千鳥破風、唐破風の屋根が重なり合う大天守。全てにおいて緻密な美に縁取られた建築物です。

 本書では、寺院、神社、城郭の3部構成で、それぞれの建築様式から部分部分の構成要素、そしてそれらを代表する建築物を、実際の写真入りで紹介しています。

 古建築は全体を見ては雰囲気だけで分かった気になり、そこから一歩踏み込もうとすると、途端に難しくなってしまうものですが、イラスト、写真、地図などをふんだんに使った解説は、建築世界への初めての一歩を踏み出す手助けとして、とても役に立ちます。

 あなたもこの本を読んで、今まで見過ごしていた建築の美しさにふれてみてはいかがですか?



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