上野公園にあり不忍池に面した高台に建つ、舞台造りのお堂です。寛永8年（1631）に京都の清水寺を模して建てられ、国の重要文化財にも指定されています。本堂右壇に安置されている脇本尊の子育て観音には、子授け・安産・子育てに御利益があります。子宝を願う人のお参りが多く、願いが叶うと子供の代わりとして人形を奉納する習わしがあります。

　人形供養の受付は毎日9～16時に随時。供養志納金の目安は小～中型の人形で一体3000円以上です。この奉納された人形は毎年9月25日に行われる人形供養大法要で供養されます。

　お寺の方に希望すれば、内陣に上げていただくことが出来ます。そこで子育て観音の前に座り、お参りをしてきました。

　子育て観音の周りには奉納された人形がたくさん飾られています。そして子育て観音は厨子の中で暗がりの中、うっすらと見ることが出来ましたが、子供を抱いている女性の姿のように見えました。

　そしてお堂の横には人形供養の碑もあります。上野公園内の気持ちの良い散歩道というイメージが強かったのですが、改めてお参りしてみると多くの方の子授け・安産の願いを聞き届けている厳粛な空気が感じられました。

　なお、4月8日の花まつりの日付近では、お釈迦様への甘茶かけも行われていますよ。