ご祭神は素盞鳴尊（すさのおのみこと）と奇稲田姫命（くしいなだひめのみこと）、大己貴命 （おおなむぢのみこと）です。奇稲田姫は八岐の大蛇（やまたのおろち）に娘を食われた足名椎（あしなづち）・手名椎（てなづち）の最後の娘で、生け贄にされそうになったところを素戔嗚に助けられ、結婚した神様です。夫婦神の神徳により、縁結びに効果があります。

　また大己貴命 （おおなむぢのみこと）は大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）の別名で、素盞鳴から課された幾多の難題を乗り越え、その娘須世理姫（すせりひめ）と結婚した神様です。困難な恋を成就させる御利益があり、また10月（神在月）には日本中から出雲に集まる神様を取りまとめ、出雲大社で縁結びの会議を開くと言われる、縁結びのスペシャリストです。

　神前結婚式も行われています。参列者をお祓いする修祓（しゅばつ）や、夫婦となることを神様に感謝し、仲睦まじく暮らせるよう祈願する祝詞奏上、三献の儀、玉串奉奠など、伝統に則った結婚式が執り行われます。また赤坂近隣の一流ホテルやレストランと提携して、披露宴会場も多数紹介頂く事ができます。

　都会とは思えないほど、静かに樹木の茂った境内があります。

　私が訪れたのは夕暮れ時で、すこし薄暗くなった時間がとても神秘的に思える空間でした。

　こんな中で雅楽の鳴り響く結婚式など行われたら、この世のものとは思えない幻想世界が広がりそうです。

　また境内から階段を下りたところに「四合（しあわせ）稲荷神社」があります。稲荷四社を合祀したことからこの名が付き、縁結びと関係するかは不明ですが、なんとなくお参りすると幸せになれそうな神社でした。