祭神の経津主神（ふつぬしのかみ)は鹿島大神（武甕槌大神（たけみかづちのかみ））と共に高天原から地上に降り、大国主神（おおくにぬしのかみ）から天照大神（あまてらすおおみかみ）への国譲りに力を尽くした神様です。武勇に優れたことから刀や武道の神様として信仰され、勝運のご利益があります。

　武道の神様であるだけに、『勝守』が人気です。お守りには弓と矢が付いていますが、これは天慶の昔、平将門が乱を起した時、追討使俵藤太秀郷がこの香取神社に戦勝祈願し、乱をめでたく平定することができたことから弓矢を奉納、勝矢と命名しました。

　この故事により５月の連休には今でも「勝矢祭」が例祭として行われていますが、お守りにもこの勝矢が入っています。

　ちなみにこの勝守、柔道男子90キロ級の泉浩選手が世界柔道で金メダルを取った時に受けていたり、女子バレー代表が快進撃でオリンピック出場を果たした時に受けていたりとご利益は折り紙付きで、こうしたアスリート達の活躍でも話題を呼んでいるお守りです。

　境内にお炊上げ納め所があります。こちらに古いお札やお守りを返納することができます。