第75番札所 善通寺(香川県 善通寺駅)の宿坊・写経会【くちコミ付き】
第75番札所 善通寺
電話 :0877-62-0111代(受付時間9時~17時) ウェブ :第75番札所 善通寺 住所 :香川県善通寺市善通寺町3-3-1 アクセス:JR土讃線「善通寺駅」下車、徒歩20分 駐車場 :あり(有料)。宿泊者専用駐車場(無料) 時間帯 :チェックイン15時~17時。チェックアウト9時。 収容 :和室70室。最大250名。 定休日 :12月25日~1月5日。行事の都合で、宿坊を休業する日があります。 |
【宿坊】 【写経】 |
真言宗善通寺派の総本山で、弘法大師空海の生まれたお寺です。多くの寺宝を展示する宝物館や、戒壇めぐりなどがあります。宿坊のいろは会館はお遍路以外の方でも1名から泊まることができます。お風呂は温泉です。
毎月21日午前10時から写経会が行われています。筆・墨汁などの写経用具は各自持参です。写経用紙・見本用紙は善通寺でも販売(1000円)されています。
善光寺の境内にある宿坊・いろは会館に宿泊しました。こちらはお坊さんと檀家さんの研修会で講師をさせて頂いた時に泊まったため、通常の宿泊とは少し異なるかもしれません(基本は変わらないと思いますが、団体だったので後述するお坊さんの境内案内が付いていました)。
建物は鉄筋三階建てで、多くの方が宿泊することができます。私が宿泊したのはベッドが二つある洋室で、テレビや空調、金庫、洗面台が備え付けられていました。また浴衣、タオル、歯ブラシといったアメニティも用意されています。お茶と大師せんべいというお菓子もありました。
夕食の精進料理
夕食は精進料理で、メニューは以下の通りです。
●点心(胡麻豆腐黒胡麻あん、子芋巾着・アヤメ麩 木ノ芽、夏野菜のピクルス、東寺揚 酸橘)
●造り(蒟蒻四種盛り あしらい一式)
●冷し鉢(豆乳寄せ・冬瓜・小茄子・人参・子椎茸・小倉そぼろあん)
●焼物(厚揚げとトウキビ 柚子味噌ホイル焼)
●小鉢(平湯場と菊花のお浸し)
●蒸物(大師もち麦まんじゅう 吉野あん)
●御食事(大師もち麦ご飯)
●吸物(湯葉と子豆島山芋そーめん ひじきめんの鍋仕立て)
●香の物(紫蘇若芽)
●水菓子(さくらんぼ・枇杷)
●甘味(枝豆羊羹・無花果の密煮)
どれも優しい味ですが、それぞれ工夫が凝らされ手が込んでいて、おいしかったです。ただ講師ということもあり、周りの方と話したりビールを注いだり注がれたりとして慌ただしく、一品一品の味などメモする余裕がありませんでした。
ただ弘法大師にちなんだ蒸し物の「大師もち麦まんじゅう」は、じわっと味がにじみ出てきて、印象に残りました。
お風呂は温泉!
お風呂は男女別の大浴場があり、温泉に入ることができます。源泉名は「善通寺大師の里湯温泉」で、善通寺境内から毎分220リットルも湧出しているそうです。
更衣室には沐浴偈が貼られていました。こちらは入浴前に唱える言葉で、お風呂に入れば心身が清浄無垢になるという意味があるそうです。
そして肝心の温泉は弱アルカリ性低張性冷鉱泉で、お湯につかっていると旅の疲れがじんわりと溶けだしていくようでした。
朝のお勤め
翌朝は御影堂で、勤行がありました。鐘の音が響き、お坊さんたちがお経を唱えます。早朝でしたが弘法大師が生まれた場所で、厳粛な空気に触れていると思うと、背筋が伸びる気がしました。
その後、一度宿坊に戻って朝食です。メニューは和食で、ご飯、味噌汁、味のり、高野豆腐、半熟卵、煮豆、練り物、漬物がありました。早起きしてお勤めに出た後なので、朝からお腹がすいていて、いつもよりさらにおいしく感じます。
そして食事後はお坊さんが境内案内もしてくださいました(これは団体での宿泊だったためで、通常はないかもしれません)。
金堂や御影堂、五重塔、親鸞堂、ご神木について、それぞれご説明して頂きました。それが終わると、最後に御影堂内で戒壇めぐりを行います。
戒壇めぐりは真っ暗な地下回廊を、左手を壁に触れて進むようにと案内されました。暗闇の中なので実際に見ることはできませんが、壁には金剛界三十七尊が描かれています。そして左手は自分自身を表す手で、仏様にふれながら戒壇巡りをすることで、仏様と一体になることができるそうです。
そして最後に奥殿(弘法大師が生まれた場所)の真下にたどり着くと、そこだけ薄暗く明かりが灯っています。そこには弘法大師の声を再現した音声が流れており、こちらでお大師様とのご縁が結ばれます。暗い中を歩いて、最後に善通寺の中でも最も神聖な場所にたどり着く。その過程で自分の心とも向き合えたような気がしました。
また最後に戒壇巡りが終わると、宝物館拝観もありました。善通寺に伝わる仏像などが展示され、こちらも見ごたえありました。
善通寺は四国八十八カ所霊場の中でも最も大きなお寺の一つですし、白装束のお遍路さんもたくさんお参りされています。お寺全体が祈りに包まれているようでもあり、そんな境内で一夜を過ごせる宿坊はおすすめです。
ここは団体優先です。早くに予約しても、1週間前に確認の電話をするよう言われます。団体で埋まると、1週間前の電話で断られることもあるそうです。朝のお勤めはおすすめです。ビル建物です。錫(しゃく)という、杖の頭につける輪飾りの音を聞かせてくれます。ありがたいものらしいです。食事や風呂は、団体の人数がすごいので、騒がしくて落ち着けません。
設備は整っていますが、洗濯機が少なく団体さんと奪い合いでした。ここも一人で使用するにはもったいないほどの広い部屋でした。
翌朝のお勤めは、さすがに本山。たくさんの僧侶が並んで、般若心経、ご真言、国宝か重文の錫杖をジャランと鳴らしていただき、瞬きをしたと言うお大師様の肖像画を近くでお参りさせてくださいます。しか~し、お参りが終わったとたん、僧侶、尼僧がお守り販売員と化し、「今日は何とかのご縁日です。ご縁を結びましょう」と声を張り上げて、お守りを売っているのです。行列について順にお参りをして行くと、大師肖像、お守りと進み、その先はお守りを入れる袋を売っているのです。お寺もビジネスって感じでした。宿坊利用料金の中に、善通寺の戒壇めぐりと宝物館の見学も含まれているということでした。見学、お参りをお忘れなく。
午前11時ころに電話して、本日泊まれるか聞いたところ、もっと前から連絡して欲しいけど受け入れてくれるとのことでした。昨年完成した三階建ての真新しいビルが宿坊で、1泊2食付きで5775円です。3階へはエレベーターで上がり、10畳部屋を一人占めです。テレビや冷蔵庫やタオルはありませんが、浴衣付きです。トイレは共同ですがとても清潔で、最新ウォシュレット付きの洋式です。
夕食は1階の食堂で食べますが、食堂のおばさんも親切で海老の天ぷらやゴマ豆腐、刺身こんにゃくで、中瓶ビール(400円別)を飲みながら、居合わせた遍路中のおばさんと話をしながら美味しく食べました。お風呂は最大45名は入れる天然温泉で、シャンプー付き、夕5時から夜9時まで入れます。
夜のお勤めはありませんが、朝は5時半から御影堂(大師堂)で、僧侶の方が15人(そのうち修行僧が7人)勢ぞろいし、住職の法話の後、お経を唱えてくれました。そして、空海様が使われたという錫杖でお加持をしてくれた後、奥殿に奉られている御開帳された大師像の前に進んで、手を合わすことができました。
何十回も善通寺には参拝してますが、弘法大師像を見たのは始めてで宿泊してこその特典でした。次回の遍路の折にもぜひ泊まろうと思いました。
善通寺に一泊して来ました。春遍路のシーズン終了後の閑散期だったため、ツアー1組、個人客4~5組と少なくゆったりしていました。室内は最近改装された様子で綺麗で、館内はどこも清潔に保たれていました。朝のお勤め後の販売会(?)もなく、自家用車も特別に参拝者用駐車場に駐車させて頂けるなど、丁寧に対応して頂きました。食事は薄味ですが美味しく頂き、量も申し分なかったです。
四国八十八ヶ所霊場を2周歩いて巡礼した時、善通寺の宿坊に二度泊まりました。
宿坊のお風呂が温泉で、温泉とは気が付きませんでした。温泉じゃないのに肌がスベスベする湯だなと思いました。後日、インターネットで調べると温泉であることが分かりました。気付かなかったとはいえ、温泉はとてもありがたかったです。
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