天龍寺(京都市 嵐山駅)の見どころ【くちコミ付き】
天龍寺
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電話 :075-881-1235(8時30分〜17時) ウェブ :天龍寺 住所 :京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 アクセス:・京福電鉄嵐山線「嵐山駅」下車 ・JR「京都駅」から市バス11・28・93番「嵐山天龍寺前」下車前 駐車場 :100台駐車可能(有料) |
暦応2年(1339)後醍醐天皇の菩提を弔うため、足利尊氏を開基に、夢窓疎石を開山として開かれたお寺です。臨済宗天龍寺派の大本山であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
広大な曹源池庭園や禅宗様式の建物、龍の天井画などが拝観できます。

天龍寺では庫裏が拝観入り口になっています。拝観料を支払うと、まず最初に目に飛び込んでくるのが達磨大師が描かれた大衝立です。壁に向かって9年間も坐禅を行い、禅宗の祖として信仰されるお坊さんです。ぎょろっとした目がとても迫力あります。

そして大方丈や小方丈、多宝殿などが拝観できます。広々とした和室に龍や獅子が描かれた襖絵など、さすがに京都を代表する名刹だけあって見ごたえあります。
なお、下の写真は多宝殿の中心部です。奥に安置されているのは後醍醐天皇の木像です。

夢窓疎石が作庭した池泉回遊式庭園
建物の内部を拝観した後は、方丈をぐるりと回って曹源池庭園(そうげんちていえん)に出ることができます。天龍寺の初代住職・夢窓疎石(夢窓国師)は、日本の庭園史上に大きな名前を残した作庭家でもありますが、こちらはその代表作とも言える庭園です。また国の特別名勝にも第一号で指定されています。

大きく広がる曹源池とその周りに配置された大小様々な石組、そして借景として取り入れられた嵐山など、どの角度から見ても計算された美しさがあります。ここにはベンチも設置されているので、庭園を眺めながらゆっくり時間を過ごすのもおすすめです。
そして庭園の奥へと歩くと、地下から湧き出る霊泉『愛の泉』があります。これを喫する者は愛と幸が受けられると伝わっていますが、禅宗っぽくない? 名前にちょっとドキドキしてしまいますね。

さらにその近くには、巨大な硯石もあります。こちらは法堂を再建した峨山和尚や天井に初代の龍を描いた鈴木松年画伯の遺徳を偲ぶものとして伝わっています。こちらをお参りすると、書や絵が上達するとも云われているので、クリエイターやアーティストの方などはぜひ訪れてみてください。

また天龍寺は桜の季節も見ごたえがあります。裏手が小高い丘のようになっていて、そこから鮮やかに咲き誇る桜と境内を見ることができました。

その他の見どころ
公開時期は限られますが、法堂の天井絵も迫力あります。こちらは1997年に日本画家の加山又造画伯によって描かれたもので、どの角度から見てもにらんでいるように見えることから、「八方睨みの龍」と呼ばれています。

また境内にある『篩月』では精進料理を頂くことができます。肉や魚を使わず、季節の旬を大切にして伝統的な技法で調理された食事で、とてもおいしかったです。

他には坐禅や写経も体験できます。天龍寺のお寺体験や精進料理は、以下のページに細かく書いていますのでよろしければご覧ください。

