満行寺(山口県萩市)の宿坊【くちコミ付き】
満行寺
電話 :0838-22-4073(9:00~17:00) ウェブ :満行寺 住所 :山口県萩市平安古町268 アクセス:・JR山陽本線「新山口駅」から、高速バス スーパーはぎ号「東萩駅前行」乗車(1時間)、「萩・明倫センター停留所」下車、徒歩10分 ・JR山陰本線「東萩駅」から、防長交通バス乗車 (9分)、「萩商工高校前停留所」下車、徒歩1分 駐車場 :有り(無料) 時間帯 :チェックイン15時~18時(門限22:00)。チェックアウト10時。 収容 :1~4名 (一日一組) |
【宿坊】素泊まり (1名)月~木9900円・金土日11000円 (2名)月~木7920円・金土日8800円 (3名)月~木7260円・金土日8250円 (4名)月~木6930円・金土日8030円 小学生4400円 萩の朝ごはん 1000円 |
萩の街中にある浄土真宗のお寺で、阿弥陀如来をご本尊としています。境内に一日一組限定で宿泊できる宿坊MICHIRUがあります。こちらでは予約によりお寺体験も可能です。
・本堂にて朝のおつとめ (無料 15分)
・奉仕作業 (無料 free) お寺の作務をお手伝い
・写経 (1000円/1名 ~1時間)『重誓偈じゅうせいげ』『讃仏偈さんぶつげ』の写経をします
・書道 (1000円/1名 ~1時間)
毎週土曜日には書道を中心に子供会や夜はお寺で音楽ライブなど、様々なイベントが開催されています。イベントの募集も受け付けられています。
満行寺は萩の街中にあるお寺です。徒歩圏内には高杉晋作や久坂玄瑞の誕生地、木戸孝允(桂小五郎)の旧宅など、幕末ファンなら大興奮するような場所がたくさんあります。
そして満行寺も1605年にこの地に建立された歴史あるお寺です。幕末の偉人たちもお寺の前を歩いていたかと思うと、私も胸が高鳴りました。
居心地の良い、贅沢な客室
宿坊はお寺の庫裏を改装した施設ですが、広くてとてもラグジュアリーな空間です。玄関から中に入ると、和室3室に洗面所とお風呂が付いています。ただレイアウト上、トイレだけは参拝者と共用になっていました(が、特別な日でもなければ、他に使う方はほとんどいないと思います)。
一番手前の部屋は絵の描けられた床の間と、違い棚が付いた床脇のある美しい和室です。大きな窓からは庭園が見え、非日常的な時間が感じられました、また小さいですが阿弥陀如来像も安置されていて、お寺であることが強く感じられました。また中央には木のテーブルが置かれていて、居心地の良い空間です。
■庭園が見える客室
そして続きの間には、ふかふかの布団が敷かれています。私は一人で宿泊したので一つだけでしたが、複数人で泊まった場合にはさらに隣の部屋にも布団が敷かれると思います。
■続きの間
さらに奥に行くと、冷蔵庫や電子レンジ、食器などが用意されていました。湯沸かしポットとコーヒーやお茶もあり、自由に頂くことができます。
その隣には洗面所とお風呂もあります。タオル、バスタオル、作務衣、シャンプーやコンディショナー、ボディーソープ、歯ブラシ、カミソリ、櫛も置いてありました。
おいしい精進料理
夕食は精進料理を頂きました。メニューは以下の通りです。
【一の重】
刺身こんにゃく
切り干し大根旨煮
蓮根きんぴら
こんにゃく、牛蒡の甘煮
【二の重】
湯豆腐
金時豆
胡麻豆腐
鰻豆腐
桜餅 桜水晶
野菜寿司
焼き茄子信田巻
とろろ汁
■精進料理
渡されたお品書きには「食前のことば」が書かれていました。合掌して「多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました」「深くご恩を喜び、ありがたくいただきます」と唱えてから食事に入ります。
私はこの宿坊を運営されている満行寺の副住職と知り合いだったので、宿泊した日は一緒に食事をさせて頂きました。
もともと私が企画したオンラインでの宿坊内覧会に参加し、宿坊を開いた他の住職のお話を聞いて宿坊開設を決められたとのことです。
萩の銘酒・東洋美人を頂きながら、そんな嬉しいお話しもお聞きしてしまいました。
食後はまた合掌し、「尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます」「おかげで、ごちそうさまでした」と唱和しました。
翌朝のお寺体験
翌朝、7時から本堂でのお寺体験です。荘厳な本堂に身を置く時間は、気持ちよさとピリッとした緊張感を与えてくれます。まずは作業奉仕から始まり、私は掃除機を使って20分ほど本堂の床を掃除しました。
■本堂の掃除
続いて朝のお勤めです。経本をお借りして副住職と一緒に、仏様の前でお経を唱えました。
■朝のお勤め
さらにご本尊の阿弥陀如来がどのような仏様か、人を救うために誓われた内容などを法話でお話し頂きました。
■坪井竜樹副住職
客室に戻って朝ご飯と写経
またお勤めが終わった後は、客室に戻って朝食です。こちらも合掌をして食前の言葉を唱えてから頂きます。
■朝食前の合掌
朝食は高級かまぼこの材料に使われるエソのほぐし身と萩名物「井上のわかめ」を使用したおにぎり、萩かまロールと焼きちくわ、お吸い物のセットです。
朝から動いたり声を出したりしていたので、いつもより朝ご飯がさらにおいしく感じられました。
朝食後には、9時から写経も行わせて頂きました。こちらは朝のお勤めでもお唱えした『重誓偈』を書写します。薄く印刷されたお手本の文字を筆ペンで書き写す形式で、ちょっと変わっていたのは終わった後にイラストハンコを押せることです。
ハンコのデザインは、お寺や萩にちなんだものばかりです。お寺のマークや夏みかん、瀬付きあじ、みことイカ、椿、萩焼、東洋美人などの絵を、写経用紙のあいているところに、自由に入れることができます。私もあちこち、ペタペタと押しまくってしまいました。
■写経
そしてチェックアウト後も荷物を預かって頂き、萩の街を散策しました。最初にも書きましたが、萩は幕末の偉人が多数誕生した街で、史跡はあちこちにあります。
そんな歴史散歩を楽しみ、萩の宿坊旅行を満喫できました。
駐車場は広くて、10台以上は停められるスペースがありました。もし車で行かれる方は予約時に念のためお寺の方に伝えておけば、まず問題なく停められると思います。
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