その昔、子供ができずに悩んでいた女性が子宝祈願に参拝したところ、宮の前にいた老修験者に「ボケ」の実を採って、煎じて飲めば効験があると告げられ、その通りにしたところ子宝に恵まれたとの伝説から、縁結び・子宝祈願にご利益のある神社です。

　冠稲荷神社は宮の森に囲まれた自然豊かな神社で、季節ごとの花や植物が楽しめることでも有名です。

　その月毎に境内に咲く花や葉を入れ、巫女が奉製した『月替わりの縁守（えにしまもり）』が、毎月限定100体で授与されています。

　一月の山茶花（さざんか）、二月の竹、三月の梅、四月の木瓜、五月のしだれ桜、六月のつつじ、七月の紫陽花（あじさい）、八月の百日紅（さるすべり）、九月の松、十月の木瓜の実、十一月の金木犀（きんもくせい）、十二月の紅葉（もみじ）。

　その季節ごとの風情が楽しめる、素敵なお守りになっています。

　また良縁を導く神のつかいの神狐にちなんだ、『お祈りきつね』も用意されています。こちらはお守りではありませんが、手のひらサイズの狐のぬいぐるみで、手の上に好きなお守りを乗せることができるようになっています。目をつぶり、祈りを捧げているような、とてもかわいい狐です。

　その他、ホームページには『WEB絵馬』もあります。WEB上で絵馬にお願い事を書いて送ると冠稲荷神社で神職にお祓いしていただけます。アカウント登録が必要ですが、無料で絵馬を書く事ができます。