男女が互いに「花換えましょう」と声をかけ、桜の小枝を交換して想いを告げる花換え祭り（４月）が有名です。現在では３人の「福娘」が紙で作られた桜の小枝を参拝者と交換し、神さまの福を分け与えるお祭りとして親しまれています。祭神の尊良親王（たかながしんのう）は夫婦円満や縁結びの神様で、社務所には「恋の落書き帳」が置かれて（ホームページにはWeb版もあり、書き込みは後日プリントアウトされ、神前に奉告して頂けます）参拝者の想いが綴られています。

　この地は織田信長が越前朝倉氏を攻めたとき、近江浅井氏の裏切りにより窮地に陥ったところ、妹のお市の方が両方を紐で結んだ袋に小豆を人れて信長に危機を知らせたと言われる古戦場跡でもあり、金崎宮のお守りは「難関突破・開運招福」に御利益ありとされています。

　金ヶ崎（天筒山）の中腹に創建。4月に男女のご縁を願う花換祭りが行われています。拝殿前には、恋のらくがき帳がありました。想いを書くことができ、ご神前にご奉告されます。

　社務所の前にはベンチがあり、階段を登ったあと一息つくことができます。敦賀港が見下ろせて眺めが良かったです。

　また、境内のほとんどが金ヶ崎城跡となり、南北朝時代から戦国時代、戦いの場となっています。その時代、織田信長の窮地を木下藤吉郎（豊臣秀吉）が金ヶ崎城に残り殿（しんがり）を務めて難関を突破した、金ヶ崎の退き口が有名です。

　尊良天皇、恒良天皇がご祭神となっており、金ヶ崎の戦いの資料が境内に展示されています。社務所にはこれらにちなんだ恋の御守り、難関突破の御守りが並んでいました。資料を読みながら、金ヶ崎の戦いに思いを馳せた時間となりました。