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浄蓮華院(京都市 大原)の宿坊・精進料理【くちコミ付き】

浄蓮華院

基本情報

浄蓮華院(京都市 大原)

電話  :075-744-2408
住所  :京都府京都市左京区大原来迎院町407
アクセス:京都バス「大原」下車、徒歩10分
時間帯 :チェックイン15時。チェックアウト10時。
収容  :客室3室。最大12名。
【宿坊】
一泊二食8000円

【精進料理】
精進料理 3500円
(3人から15人まで要予約)


特徴・見所

 大原にある宿坊です。お勤め、法話は自由参加。座禅、写経なども出来ます。料理は新鮮な山の幸を使った精進料理が頂けます。


地図


ほーりー記

 「これだけ雪が降るのも久しぶり」と地元の方が言うほどの、まさに大原と周りの山々の景色を見るには最高のタイミングで宿泊してきました。

浄蓮華院の客室

 客室は6畳和室でこたつ、ヒーターあり。このため凍えるような寒さでも、温かく過ごすことが出来ます。客室からは庭も見えますが、こちらはさすがに雪で埋まってしまっていて、どのような庭かは分かりませんでした。ただ一画にある鐘は人間国宝・香取正彦氏の鋳造で、自由に突くことが出来ます。鳴り響く鐘の音は雪の大原に響き渡っていくようで、澄んだ音色が染み渡りました。

 評判の精進料理は、噂に違わぬ美味しさとバラエティーに富んだ豊富な品数があります。ほのかなしょうがの香りが漂う大和芋のあんかけは、すり下ろした芋でゆり根やぎんなん、しいたけ、グリンピースなどを包み、箸を入れるととろとろのあんが具材にからみます。この料理は味を最大限に楽しむためにも、一番最初の温かいうちに食べるようにと勧められます。

浄蓮華院の精進料理

 また塩を付けて食べる精進揚げ(なすやししとう、カボチャなどの天ぷら)、噛めばじわっと味がしみ出す高野豆腐、柔らかな辛さが食欲を刺激する菜の花の和え物、二種類の味噌が乗った淡麩とよもぎ麩の田楽、自家製のゴマ豆腐、大根のつまに刻んだシソが添えられ、ちょっとした細やかな心遣いが嬉しい刺身こんにゃくとゆば、塩をまぶして臭みのないぎんなん、そして今まで食べた中では一番ウナギを想像する味が感じられた擬製ウナギ(豆腐や大和芋を揚げてのりを乗せ、蒲焼き風にして味も見た目もウナギに似せた料理)。

 もう見ているだけでも華やかさが満載で、食べていて食器から消えていくのが寂しく思えてしまうほどでした。さらにはこれが夏となると、自家菜園の野菜や近くで採れた山菜なども料理に加わるとのことです。

 食事だけでもこれだけ豪勢ですが、この後さらに写経と翌朝には坐禅も体験させていただきました。

浄蓮華院の写経

 写経はお手本の般若心経を下に敷き、その上から筆で一文字一文字書き写していきます。書く前には副住職さんからお経の意味を解説していただけたので、実際に書くときにはよりいっそう心を込めて、写経に取り組むことが出来ました。コツは手本をなぞるのではなく、自分自身の字で書いていくこととのこと。なかなか上手くいくものではありません。しかし静かな大原の夜で真剣に文字と向き合う写経は、集中力が研ぎ澄まされ、終わった後の達成感が何とも言えません。

 そして翌朝の坐禅。始める前にはゆっくりと首や身体を動かして、準備体操を行います。坐り方や自分の息を数える数息観の呼吸法を教わり、肩胛骨の上のあたりを左右三回ずつ叩かれる警策の受け方なども指導を受けて、いよいよ坐禅に入ります。行ったのは息が白むほどの寒さの本堂でしたが、身も心もピリリと引き締まり、自分の内面と相対する坐禅が出来たように思いました。

浄蓮華院の本堂

 坐禅が終わると手のひらから腕や身体、顔、ももから足先までと、念入りにさすって身体をほぐします。最後は本尊の前で声明のお勤めが行われ、毎年声明公演にも出演される副住職の美声を聴きながら、朝のひとときを過ごすことが出来ました。


宿泊者の声

 浄蓮華院は大原の観光に便利だし、山の中なので川のせせらぎや鳥のさえずりが心地よかったです。夜は湯葉料理がたっぷり出ました。とってもおいしかったです。写経も坐禅もおつとめも丁寧に説明してくださいました。住職、奥様、とっても親切です。ただ、お隣の部屋の声が筒抜けになってしまうのが難でしょうか(ふすまで部屋を仕切ってあるので)。


宿泊者の声

 大原にある浄蓮華院さんに2月の終わりに1泊しました。一人ということもあり、他の所ではいい返事がもらえなかったなか、浄蓮華院さんは初めから(予約の電話)「どうぞ、どうぞ」と受け入れてくれました。大原のバス停から徒歩10分、水の流れる音しか聞こえない静かなお寺です。奥様の暖かいもてなしと、食べ切れない程の精進料理(湯葉がたくさん!)は本当においしかったです。部屋は6畳一間でコタツとストーブ、そして花が生けてありました。とても心静かになれるお寺で、ぜひおすすめします!


宿泊者の声

 一人泊なのに、通されたお部屋は京間の12畳と広くてびっくり。今日は女性1人の宿泊客が3組とのこと。携帯電話はやはり「圏外」。18:30頃食事。たくさんの美しくおいしそうなお膳にびっくり。心づくしの精進料理はご夫婦で作ってくださったもの。湯葉のお刺身は想像より食べ応えあり、山菜は全く苦味なく新鮮で瑞々しい。生わさびも少量でもツーンとくる。お刺身の添えている大根のツマまでも、シャキシャキ新鮮で本当に美味しい! 天ぷらは冷めていても脂っこくなく、塩だけでさっぱりといただく。

 一息ついて19:40頃、副住職の方が写経セットを持ってお部屋に来てくれる。写経は初めてと言うと、般若心経の経文を指しながら心経の内容を説明してくださった。40分くらいかけて写経。写経の下に敷くお経の紙は持って帰ってよいとのことでとてもラッキー。

 翌朝は7:30からお勤め。今日は坐禅がなくて残念だったが、いつもならあるらしい。朝食も一工夫あり、おいしくいただく。大原の宿坊はこの浄蓮華院さんだけということで、大原の寺社巡りにぴったりの快適なお宿でした。


宿泊者の声

 客室に案内されると、冷茶と芋羊羹のおもてなしを受けました。部屋ごと(3部屋)に順にお風呂に入り、最後(私たち)が出てしばらくして、ほとんど3部屋同時に食事が運ばれてきました。夕ご飯は評判どおり、美味しい精進料理がテーブルから溢れるのではと思うほど、たくさん運ばれてきてびっくりしました。夕飯の後はガイドブックや縁側の本棚の小説を読み耽り、静かな夜を過ごしました。

 朝のお勤めは7時30分からでしたが、1時間前には目覚め、境内を散歩しました。お勤めでは住職さんに早起き・朝の時間の大切さを教えていただきました。日頃、1~2分単位が勝負の世界(爆)の慌しい朝を送っている私には、目から鱗の身に沁みるお話でした。朝のゆとりは一日のゆとりにもなり、自然に心にゆとりを持って生活できるようになるんですね。


宿泊者の声

 素晴らしいのひとことでした。予約の際の電話での対応から始まり、バスが遅れて遅くなった時の電話でのお言葉。キャリーサービスが遅れて荷物が届いていなかった時の対応。おだやかで親切で素早い対応は、一流旅館も及ばないほどのものでした。

 お部屋にはコタツとストーブがあり、沖縄から参った私たちも寒さを感じることもなく、穏やかな滞在が楽しめました。噂の料理は違わず素晴らしく美味しく満足できるものでした。朝食は…ちょっと少なめだったかな?(大食いなもんで) またぜひ泊まってみたい、今度は2泊くらいして大原めぐりしてみたいと思わせる宿坊でした。朝のおつとめの案内がなかったのは残念でしたが、「素晴らしい民宿」といった感想です。


宿泊者の声

 浄蓮華院さんではコメントに書いていた通り、暖かいもてなしを受けました。夕食の精進料理も「こんなに食べていいの?!」って感じでした。そして、普通の家庭用のお風呂なのに、何故かとーっても気持ち良かったお風呂。奥さんから渡された旅日記の書き込みによると、何でも、自然水らしいです(直接聞いた訳ではないのでわかりませんが・・・)。

 1泊だけさせてもらい、翌日見た三千院も良かったです。浄蓮華院さんを早く出て三千院に行ったので人が少なく、お坊さんと長々とお話できました。大原観光には最適ですね!


宿泊者の声

 京都の浄蓮華院に泊まって来ました。大原の山の空気を堪能し、住職ご夫妻のおいしい料理もいただいてきました。ちょっと寒かったのが難点です。京都はどこでもそうらしいのですが、暖房にけっこう無頓着なところがあるそうですね。冬にストーブをつけてビールを飲んでしまう北海道人には、ちょっとつらかった。。。でも、同宿のご夫婦のご希望で、当初申し込んでいなかった座禅体験までさせていただき、本当にいい勉強になりました。


宿泊者の声

 お風呂は、先に到着したグループから入ります。チェックインして一休みした所でお風呂という段取りでした。一般家庭のお風呂より若干広い程度の浴場なので、グループごとに貸切で入るという形です。温泉旅館のように、深夜入浴や朝湯などは考えられないでしょう。着いたらまずはお風呂をいただき、後は晩御飯までゆっくり過ごすというスタイルです。テレビはありませんので、せっかくの機会ですし、静かに読書などいかがでしょう。本は結構ありました。テレビが無いと言うのは、静かな時を過ごせ、ある意味貴重な経験が出来ます。アメニティーもありません。寝具・バスタオル類・歯ブラシ・石けん・ドライヤー等すべて持参します。

 冷暖房は、良く分かりません。晩秋にはコタツがありましたが、クーラーがついていたかは未確認です。おそらく扇風機程度かもしれませんが、立地が大原の山腹にあるので、そう寝苦しいことはないでしょう。門限は、宿坊ですのであると思います。詳しくは分かりませんが、常識的な範囲で考えましょう。夜出歩くようなところも周りにはないので、門限はあまり関係ないと思います。朝のお勤めはありませんでした。

 …最後に。私は宿坊が好きで、一昨年から三年連続で訪れている京都旅行の際は、必ず宿坊に泊まっています。値段の安さもさることながら、坊内に漂う静謐な空気に触れる事も楽しみの一つです。加えて、浄蓮華院さんはおいしい精進料理も頂けるとあり、旅行がより印象深いものとなりました。料理は手作りの温かみがあり、本当においしかったです。浄蓮華院さんでは、部屋がふすま続きに三つ並んでいるという配置なので、大きな声で話をすれば隣の部屋に聞こえますし、夜更かしすれば、電灯の明かりは欄間から漏れます。ので、早寝早起きが一番良いかもしれません。


宿泊者の声

 こちらのサイトを見て、浄蓮華院へ宿泊しました。奥様・住職ともに、とても親切に対応してくださいました。住職は体調が十分ではないとのことでしたが、朝のお勤めをさせていただき、とても貴重な体験になりました。また、大原の土地・浄蓮華院についてのお話も楽しくしていただきました。ぜひ、また行きたいと思える所でした。


近隣の名所

 大原散策(三千院、実光院、宝泉院、来迎院、勝林院、寂光院、音無の滝など)


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寺社旅研究家のほーりーが立ち上げた、宿坊研究会の編集部。日本全国300件以上の宿坊を紹介し、宿泊者の体験談も多数掲載! 全国の座禅会・写経会・精進料理などの寺社体験もレポートしています。

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