彦根藩二代藩主の井伊直孝がお寺の前を通りかかった際に、お寺の猫が手招きをしているというので不思議に思い、お寺に入ると雷雨になったということから井伊家の菩提寺となり、お寺が栄えたというお話が伝わっています。

　そのお殿様を招いた猫が招き猫となり、豪徳寺は招き猫発祥の寺と云われています。

　『招き猫』はミニサイズから大きなものまで、たくさんの種類がありました。そして境内の招福猫奉納所には、たくさんの招き猫が奉納されています。

　この招き猫の多さからも、ご利益のほどが伺えます。ちなみに私が豪徳寺にお参りしたときに一緒にお寺巡りをした方がいたのですが、その日が初対面だったにもかかわらず、一ヵ月半後に私たち結婚しますという連絡が来るようになりました。

　豪徳寺の招き猫、恐るべしです。

　そして絵馬ももちろん、招き猫です。『招福観世音菩薩絵馬』には観音様と一緒に招き猫が描かれています。

　他にも干支の絵馬がありましたが、干支の動物と一緒に必ず招き猫が描かれるようでした。虎にも動じない招き猫。ますます恐るべしです。

　しかしおみくじもきっと招き猫！　と、思って引いたのですが、こちらは残念ながら招き猫ではありませんでした（でも、そのうちきっと作られそう）。

　なぜか、私が引いたおみくじには鹿がいました。鹿は追いかけるべき目標で、頑張ればそのうち手に入るということのようです。そうでしか～。

　またお守りや絵馬以外に、境内にもたくさんの招き猫がいますよ。特に三重塔に彫られている猫たちは必見！　是非是非探してみてください。