都内屈指の木造建築と願いが叶う開運柱がある護国寺(東京都 護国寺駅)
護国寺
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電話 :03-3941-0764 ウェブ :護国寺 住所 :東京都文京区大塚5-40-1 アクセス:東京メトロ有楽町線「護国寺駅」下車すぐ 駐車場 :あり(有料) |
天和元年2月(1681)に五代将軍・徳川綱吉の生母・桂昌院の発願により創建されたお寺です。元禄10年(1697)に建てられた観音堂(本堂)は震災や戦災に襲われながらも現在までその姿を残している貴重な建物です。
本堂は都内最大級の木造建築
護国寺の本堂(重要文化財)は地震や戦争で古い建築物の大半が焼けてしまった東京では珍しく、江戸時代の木造建築が堂々と建っています。

お寺の造営には徳川家が大きく関わっていたこともあり、当時の技術の粋が集めて造られています。大きさは約250坪ほどと都内最大級で、使われている木材の大部分はケヤキです。しかもたった半年ほどで建てられてしまったというのだから驚きです。
またこの木材は豪商の紀国文左衛門が調達しています。

そしてこのお堂には、誰でも中に入ってお参りすることができます。通常時は9:00~11:50と13:00~16:00です。私は以前にとあるテレビ番組で都内の仏像を巡るガイド役として護国寺でロケを行わせて頂いたことがありますが、本堂内には徳川綱吉や桂昌院が奉納した仏像がたくさん安置されていました。
その中でも特に印象深かったのは、桂昌院が徳川家光の菩提を弔うために剃髪をしてその髪の毛を収めた三十三身仏です。観音様は三十三種の姿に変化して人を救うとされることから、仏様や僧形、子どもや老婆、鬼のような姿をした像まで多種多様でした。
なお、余談ですがこの33という数字は、京都の三十三間堂や西国三十三所霊場など、観音様に関連するお寺でよく出てきます。
また護国寺の本堂でもう一つ注目したいのが開運柱です。300年以上も毎日お経を聞いていることから、この柱を抱いて願い事をすると叶うと云われるようになりました。本堂内は通常、写真撮影は禁止ですが、こちらはロケ中に案内して頂いたお坊さんに撮って頂いたものです。

そして護国寺には本堂の他に、もう一つ重要文化財に指定されている建物があります。それが本堂から向かって左側に建っている月光殿です。

もともと滋賀県大津市の三井寺にある塔頭・日光院の客殿が移築されたもので、桃山時代の書院様式を伝える貴重な建物です。引越しした際に日光から月光に変わったのもなんだかおもしろいですね。
さらについでですが、護国寺の門前にある甲月堂では、この建物の名を頂いた『月光殿最中』が作られています。上品な甘さのあんことお茶が相性抜群で、美味しかったですよ。

護国寺のパワースポット
護国寺には本堂の開運柱の他にも、様々なお願い事を叶えて頂けそうなスポットがあります。そのうちの一つが音羽富士です。江戸時代には富士山を模した富士塚が多数作られ、江戸庶民はこちらに登って富士山参りをされていました。
その中でも特に有名なものを回る「江戸七富士参り」は人気を博しましたが、護国寺にある音羽富士はそのうちの一つに挙げられています。こちらは高さ6メートルほどで、現在でも登ることができますよ。ちゃんと麓から一合、二合と刻まれており、頂上には富士浅間神社の祠があります。

護国寺駅から出て仁王門をくぐり、本堂へと向かう石段の上にある不老門も縁起が良さそうな名前です。京都の鞍馬寺の門を基本に設計され、「不老」と書かれた額面の文字は徳川家達公の筆によるものです。

またその石段の途中で右にそれると、一言地蔵尊と呼ばれるお地蔵様が立っています。こちらは名前の通り、一言でお願い事をすると叶えてくれると云われています。

その他の見どころ
他にも境内を歩くと、美しい多宝塔が目を惹きます。

参道沿いの大仏(毘盧遮那仏)もどっしりとしたお姿です。

またちょっと変わったところで、象の供養塚がありました。

そして本堂の裏に回ると、大隈重信や山縣有朋、三条実美といった幕末から明治の偉人のお墓があります。また建築好きな方は鹿鳴館やニコライ堂などを設計したジョサイア・コンドルのお墓もお参りしたいところです。


