四国遍路第76番札所です。地元の人々から「おかるてんさん」の愛称で親しまれている訶利帝母（かりていも）が祀られており、子授けや安産、また子供や女性の守り神さまとして古くから信仰されています。またこのおかるてんさんは「日本最初出現訶利帝母」ともいわれています。

　訶利帝母とは鬼子母神（きしもじん）とも呼ばれますが、もともとは人の子供をとって食べる鬼神でした。しかし500人ものこどもがいて、その末っ子をお釈迦様に隠され、必至で探したものの見つからず、最後にお釈迦様に子供を失う親の心を諭されて改心した神様です。

　そしてその時にお釈迦さまと交わした約束が、「子供を望む人には授け、苦しんでいる人々を救う」というものでした。こうしたいわれから「おかるてんさん」は子授けや安産祈願にご利益があるとされています。

　戌の日の午前11時と午後2時より、訶利帝堂にて 安産祈願が行われています。また毎月16日はおかるてんさんのご縁日でもあり、10～14時に訶利帝堂を開き、堂内参拝ができるようになっています。この日におかるてんさんをお参りすると願い事が適うといわれています。また毎年５月の第２土日は訶利帝母例祭も行われます。

　その他、子授け祈願や安産祈願なども受け付けられています。