安来清水寺松琴館(島根県安来市)の宿坊・精進料理【くちコミ付き】
安来清水寺松琴館
電話 :0854-22-2002 住所 :島根県安来市清水町527 アクセス:JR山陰本線「安来駅」下車、車で約12分 駐車場 :大門駐車場駐車可能 時間帯 :チェックイン15時~20時。チェックアウト10時。 収容 :客室7室、最大24名 |
【宿坊】 一泊二食12100円~ 一泊朝食付き9350円~ 一泊夕食付き11700円~ 素泊まり7850円~ |
安来清水寺の境内にある精進料理店・宿坊です。
精進料理は季節によっても変わりますが、胡麻の香りとモチモチとした食感が自慢の「胡麻豆腐」や、豆腐、蓮根、山の芋などを原料として一度揚げてから蒲焼にした「鰻もどき」、秘伝の調合でいかの刺身そっくりに造った「烏賊もどき」など、精進料理らしいメニューが並びます。
また精進料理は特別なコースや団体でなければ、予約無しでも頂く事ができます。
宿坊は客室から、四季折々の清水の景色が広がります。春の新緑、秋の紅葉は見所です。タオル・バスタオル・浴衣・丹前(冬期)・歯ブラシなどのアメニティも用意されています。食事は精進料理です。
安来清水寺の門をくぐり、参道を歩いた途中に松琴館はありました。こちらの前には精進料理や宿泊案内の看板が立っていました。
■精進料理の案内看板
玄関をくぐると和風旅館の素敵な風情です。大きく「精進」と書かれたのれんが目を惹きました(写真は宿の方が出てくる前に撮ろうと思ったところでしたが、後で見返したらぎりぎりで写ってしまっていました…)。
■玄関
こちらは宿泊はしていませんが、お昼に精進料理を頂きました。落ち着いた素敵な和室に案内され、床の間には山水画の掛け軸がかけられていました。テレビもあり、宿泊するとこちらが客室になるのだと思います。
■客室
そして精進料理ですが、まず出てきたのは先付のくるみ、黒胡麻ペーストを乗せた生麩、さつまいも、こんにゃく田楽、しいたけ、うれしのです。
さらにもずく、茶わん蒸し、キュウリとこごみの白和え、みょうがとうどを乗せた胡麻豆腐、盛り合わせ(なす、たけのこ、味付け豆腐、高野豆腐、葉っぱでくるんだ長芋、ごぼうと人参を包んだ油揚げ)が並びました。
■精進料理
全体的にどれもしっかりした味があるのに、優しくじんわりとお腹に入りました。胡麻豆腐も白くてあっさり目の味です。
ただ写真の左下にある黒い品の「うれしの」は、後で検索しても出てこなかったので、松琴館オリジナルの料理? でしょうか。和からしをしそで包んだもので、ぴりっとした辛さがアクセントになりました。
続いてあおさ入りの、「刺身もどき」です。安来清水寺ではイカの刺身に似せた料理が名物になっていて、こちらはもちもちとした食感です。
湯葉とビードロが添えられていて、わさび醤油で頂きました。
■刺身もどき
また豆腐、蓮根、山芋をすりおろして、かば焼きにした「うなぎもどき」も出されました。上で紹介した刺身もどきもそうですが、肉や魚を使わない精進料理ではこうした見立て料理がよく登場します。
こちらはのりもつけて鰻の皮のようになっており、香ばしい味が口に広がりました。わさび菜と一緒に食べると、おいしさがさらに増したように感じます。
■うなぎもどき
そしてごはんとお吸い物(胡麻豆腐、わかめ、たけのこ、車麩、さんしょう)、たくあん、漬け物と頂いて、お腹いっぱいになりました。
帰りがけに、松琴館のメッセージが書かれた色紙も拝見しました。「耳を澄ませば長い歴史の音が心に届く」とのことです。安来清水寺は西暦587年に開かれて以来、1400年以上も信仰されてきたお寺ですし、松琴舘も明治2年(1869)に創業された老舗です。
■歴史の音が心に届く
これまでどれだけの方がこちらを訪れ、そしてどんな想いでお参りされてきたのか。そんな時間が積み重なっている場所でひと時を過ごして、今度は宿泊もしてみたいと思いながら、安来清水寺もお参りさせて頂きました。
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