高福寺(埼玉県 毛呂駅)の座禅会・精進料理・滝行【くちコミ付き】
高福寺
電話 :049-294-0718 ウェブ :高福寺 住所 :埼玉県入間郡毛呂山町滝の入117 アクセス:・JR八高線「毛呂駅」から徒歩15分 ・東武越生線「東毛呂駅」から、徒歩20分 |
【修行体験】 座禅 1000円 滝行 3000円 (装束レンタル含む) 【精進料理】 |
各種団体やサークル、友人同士、企業研修など、様々な方を対象にした座禅会を受け付けられています。また四季の食材を生かした精進料理も頂く事ができます。
座禅会・滝行・精進料理は共にウェブサイトのお問い合わせメールフォームより、予約することが出来ます。
東毛呂駅から徒歩20分ほどと、駅からは少し離れた場所にありますが、大きな通りをまっすぐ歩いて川沿いに沿って曲がると橋があり、それを渡るとお寺に着きます。このため距離のわりには道順はシンプルで、地図があればそれほど迷うことなくたどり着けると思います。
お寺に着くと、お寺の方が快く迎え入れて下さいました。私は5人のグループで行きましたが、座禅と精進料理のコースを予約していたので、最初に本堂に案内されて座禅からスタートです。
暑い夏の一日でしたので、まずはお茶を出されてほっと一息。法話と座禅の説明がありましたが、初心者でも丁寧に教えて頂くことができました。そして説明が終わると座禅の始まりです。こちらは曹洞宗のお寺ですので、壁に向かって座禅を行います。修行僧はたたみ一畳が生活スペースとして割り当てられる広さであり、それに見立ててたたみの中に入る作法を教わりました。
次に坐蒲(座禅用の丸座布団)に坐って座禅開始。約30分ほどの座禅です。警策は合掌すると叩いて頂けますが、ピシリと結構強めに叩かれました。なお、事前の座禅説明では、「座禅中に眠っている人がいれば、叩きに行きます」とのこと。否が応にも集中力が増すというものです。
座禅が終わると高福寺に伝わる仏像も拝観させて頂きました。そのうちの一体、阿弥陀如来坐像は埼玉県の指定文化財であり、もともとこの近くにあった行庵寺の本尊が、廃寺に伴い高福寺に客仏として安置されたものです。檜材寄木造で像高は87cm、どっしりと安定した姿勢の静かな表情をした仏様でした。
そして仏像拝観が終わると客殿に通され、精進料理。メニューは典酒(梅酒)、椿こんにゃく、山くらげとしめじの山家煮、ごま豆腐、志の田巻、おくらとろろ、茄子、かば焼豆腐、菊花揚、典座ご飯、精進椀、水菓子です。
ごま豆腐は粘りがあり、載せられた柚子胡椒の風味がふわりととけあう絶品です。またかば焼豆腐は豆腐をすり潰して海苔を乗せ、うなぎに見立ててかば焼きにした擬製うなぎで、香ばしい味が美味でした。
てんぷらに使われているふきや典座ご飯に混ぜられたしそ、精進椀のみつ葉など、お寺の境内や地元で採れた野菜・山菜がふんだんに使われています。季節によって使われる食材も変わり、5月のタケノコや10~11月のきのこなども人気があるそうです。
箸袋には五観の偈も書かれており、この食事を頂く前に唱える経句についての説明プリントも配られました。美味しいだけでなく命を頂くことについても考えさせて頂ける料理です。
お寺の周りは自然豊かな環境で、ゆったりとした時間が流れています。座禅で心がすっきりし、精進料理で身体もすっきり。まさに身も心も清められたようなお寺での一日でした。