縁結びで有名な出雲大社の御分霊を祀る、出雲大社の常陸教会です。祭神は出雲大社と同じく大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）で、この神様は10月（神在月）に出雲に集まってくる日本中の神様を取りまとめて、出雲大社で縁結びの会議を開くと言われています。

　拝殿向かって左側には大国主大神像が奉安されていますが、この御神像は国造りに励まれた若き頃のお姿で、少彦名命（すくなひこなのみこと）を左手に乗せた日本でも珍しい大国像です。少彦名命は大国主大神と協力して国造りを行った小さな神様として日本神話に登場します。

　また福原の地は日が沈み休まる島根県の出雲大社、大国主大神の第２御子神である建御名方大神が鎮まる長野県諏訪大社を通り、日が生まれる常陸国へと直線上で結ばれており、ご神縁の地とされています。

　お守りには出雲大社で人気の『縁結びの糸』が授与されています。この縁結びの糸は大国主大神（大黒様）の御神徳にあやかって作られた縁起の良い糸で、衣服などに縫いこんでおくと良いとされています。

　服はちょっと難しいかもしれませんが、例えばバッグの端などに少し縫い付けておけば、いつも身近に持つことができて良さそうです。