埼玉県行田市にある、さきたま古墳群に隣接する神社です。祭神は前玉比売神（サキタマヒメノミコト）と前玉彦命（サキタマヒコノミコト）で、男女神の二柱が一緒に祀られていることから、恋愛成就にご利益ありといわれています。

　境内にある万葉灯籠には、「埼玉（さきたま）の　津（つ）に居（を）る船の　風をいたみ　綱は絶ゆとも　言（こと）な絶えそね」という詩が刻まれています。

　「埼玉の渡し場にある船をつなぐ綱が、烈しい風に切れることがあっても、私たちの恋は切れて絶えないでおくれ」という意味の恋歌で、詠み人は、逢う事ができずとも手紙だけは出し続けようと歌っているようです。万葉の時代の遠距離恋愛も、現代と気持ちは全く変わらないということかもしれません。

　前玉比売神（サキタマヒメノカミ）と前玉日子神（サキタマヒコノカミ）が奉られており、縁結びにくる人が増えました。小さいころから遊んでいた神社が縁結びの神社で少々驚きました（笑；）有名ではありませんが雰囲気のよい神社なのでご紹介させていただきます。