境内地の一乗寺下り松（さがりまつ）は、慶長九年（1604）に宮本武蔵が吉岡一門と決闘したと伝えられる場所です。この宮本武蔵にちなんだお守りや絵馬があります。

　境内はまさに武蔵一色！　神社に入ると映画「一乗寺の決闘」のパネルがずらっと展示され、拝殿前には二刀流で構えた武蔵の像。まさしく武蔵が駆け回った決闘の地が味わえる神社です。

　お守りにも『刀の鍔型武蔵お守り』があります。開運・厄除けのお守りですが、二刀流の武蔵がはめ込まれています。

　他にも宮元武蔵の最大のライバル佐々木小次郎や、武蔵を想うヒロインお通の開運厄除けお守りもありました。

　しかし通だったら、やはりこちらではないでしょうか。『勝守』は宮本武蔵が吉本一門と決闘した当時の下がり松が入っていて、まさしく歴史の息遣いが感じられるお守りです。

　お守りの中に入っている小枝が武蔵と同じ空気を吸い、武蔵の命を懸けた戦いを目の前に見てきた。そんな事実にワクワクします。これこそまさに最強の勝運お守り？　と、思わずにいられません。

　そしておみくじも宮本武蔵。『宮本武蔵おみくじ』には、武蔵の遺文「独行道」の一文が書かれています。これは宮本武蔵が自分の短所を記して反省の鏡とした座右の銘ですが、人生に深い哲学を持つ武蔵ならではの言葉が書かれています。

　私の引いたおみくじには「一生のあひだ、よくしんおもはず」と書かれていました。これは人から良く思われたい、勝ちたい、強くなりたいという欲念（欲しがる心）は、日々の修練により断ち切る事ができるという教えです。私も肝に銘じておこうと思います。

　それにしても「大吉」のおみくじですらこの厳しさ。さすがに宮元武蔵ですね～。

　もちろん絵馬も、『宮本武蔵絵馬』。こちらは開運・合格必勝を祈願します。二本の刀を構える姿は、とても凛々しい限りです。やはり宮本武蔵には勝運・必勝を祈願したくなりますね。

　お守りはほとんど武蔵オンリーなのですが、武蔵以外でちょっと素敵なお守りがありました。

　『福亀ご縁結び』は縁結びのお守りで、五円玉に紐を巻いて亀の形にしています。八大神社は宮本武蔵からは想像つきませんが、実は縁結びにご利益のある神様を祀っています。そのためかどうかは分かりませんが、こんな縁結びお守りがありました。

　それとついでですが、お守りを頂いた時に渡された袋。なんかほっとするというか、ちょっとかわいい武蔵の絵が描かれていました。

　境内の中でお守りを頂いた時は普通の袋でしたが、神社の入り口のところにあるお守り授与所で頂いた時にはこちらの袋。いつもそうなのかは分かりませんが、ちょっと気になる絵柄でした。