夫に捨てられた女性が宇治川に百日間身を浸し、生きながらにして鬼となり、男を呪い殺したという伝説が知られています。自らを鬼と化してまで相手の裏切りを許さぬその壮絶な物語からか、この神社は縁切りの御利益が知られています。また橋姫神社の祭神は瀬織津比咩（せおりつひめ）といい、橋の神様です。このため苦しみや悪縁を川に流してもらいたいと人々がお参りしたため、縁切りの信仰が起こったとも言われています。

　街中にある古民家風の塀伝いに突如鳥居が現れ、そちらをくぐると小さなお社があります。こちらは悪縁切りを祈られる方がひっそりとお参りに訪れる神社ですが、縁を切るハサミなどもお守りとして用意されていました。