玉鳳寺の入り口すぐ左側にある地蔵堂のお地蔵様は、「おけしょう地蔵」と呼ばれています。江戸時代初期に土の中から発見されたため、泥を洗っておしろいを塗りお参りしたところ、住職の顔の痣が消えたという逸話があります。このためもともとは痣や傷痕など、体の悪い部分にお化粧して願がかけられていましたが、おしろいで全身が真っ白になったお地蔵様は、今では美容・美肌に御利益ありと盛んにお参りされています。賽銭箱の横にはお地蔵さんに塗るためのベビーパウダーが用意されています。

　玉鳳寺は寺町を入った中にあるお寺で、おけしょう地蔵は山門のすぐ左脇のお堂に安置されています。

　全身真っ白で少し不気味な感じもしますが、それだけ多くの方がおまいりされている証拠でしょう。お地蔵様の前にはベビーパウダーが置かれており、自由に塗ることができます。

　ですので、私もお願いをしながらベビーパウダーを塗ってみました。なんか結構、やってみると楽しくなってきます。顔だけじゃなく、あちらこちらと塗りたくってしまいました。

　お化粧地蔵のそばには祈願者用のノートも置いてあります。こちらにも様々な願いが書かれているようです。真っ白になりながら多くの人に愛されている。そんな素敵なお地蔵様でした。